【テヘラン聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領のイラン訪問に合わせ、韓国農水産食品流通公社が1日(現地時間)、テヘラン市内のホテルで韓国料理教室を開いた。米欧による経済制裁が1月に解除されたイランで初めて開催される韓国文化イベントとなった。
「Kフード クッキングクラス」はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)だけで参加者を募集したにもかかわらず、100人の定員に350人の申し込みが殺到した。参加者のほとんどが女性だったが、数人の男性も交じっていた。
今回メニューとして選ばれたのはキムチとキンパ(韓国式のり巻き)。キムチはまだイランに輸出されていないが、韓国ドラマを通じ韓国を代表する料理ということは知られている。
最初のキムチ作りでは、トウガラシ粉をどれだけ入れていいものか真剣に悩む姿もみられた。参加者のマリヤムさん(34)は「『宮廷女官チャングムの誓い』に出る韓国料理を見て関心を持つようになった。韓国人に直接習いたくて申し込んだ」と話した。
キンパ作りではのりに好奇心を示す人が多かった。日本の料理でのりを食べたことがあるというファルナズさん(39)さんは「韓国ののりのほうが薄くて柔らかい感じがする。香りや味が独特だ」とした。
慎重な手つきでのりを巻くものの、具材を入れすぎてのりが破けることも多く、そのたびに会場のあちこちで笑いが沸き起こった。
ファニズ(22)さんは「テレビやインターネットでしか見られなかった韓国料理に初めて接することができて、とてもうれしい」と満足そうだった。