韓国の経常収支黒字6カ月ぶり100億ドル超…不況型黒字「米国の顔色」に笑ってばかりいられず

韓国の経常収支黒字6カ月ぶり100億ドル超…不況型黒字「米国の顔色」に笑ってばかりいられず

2016年05月02日16時38分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
  3月の韓国の経常収支の黒字幅が6カ月ぶりに100億ドルを超えた。2日、韓国銀行が発表した「2016年3月の国際収支(暫定)」によれば3月の経常収支は100億9000万ドルの黒字を記録した。2012年3月以降49カ月連続で黒字を見せており、史上最長期間の黒字となった。黒字規模は昨年9月(108億5000万ドル)以降6カ月ぶりに最も大きかった。

  経常収支の増加幅が拡大したが笑ってばかりはいられない状況だ。輸出が減ったが、輸入がさらに多く減るという「不況型黒字」の形は続いた。通関基準で3月の輸出は前年より8.1%減った。輸入の減少幅はこれよりも大きい13.9%だ。その上、米国財務省は29日(現地時間)に発刊した為替レート報告書を通じて韓国をドイツ・日本・中国・台湾などと共に「観察対象国」に指定した。

  観察対象国は米国政府の直接的な制裁を受ける「深層分析対象国(為替操作国)」よりもワンランク低く、特別な制裁はないが今後は米財務省の綿密な監視対象になる。大幅な経常収支が観察対象国に選ばれた1つの理由なので、黒字幅の増加を喜んでばかりはいられない。

  当分の経常収支の黒字幅も喜びがたい。チョン・スンチョル韓銀経済統計局長は「韓銀が展望した今年の国際収支展望値は960億ドルで昨年(1059億ドル)より少ないが、1-3月期の数値だけを見れば前年よりも増えた」として「今後、経常収支の黒字幅の推移はもう少し見守らなければならないだろう」と話した。

  外国人の国内証券投資は3月34億ドルの増加を記録した。昨年6月以降、減少傾向を続けていたが10カ月ぶりに増加に転じた。韓銀関係者は「国際原油価格の反騰および中国景気の不確実性の鈍化により国際金融市場の条件が改善された影響で、外国人の国内証券投資が流入に切り替わった」と説明した。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事

関連キーワード