ライフハッカー編集部 - 人生,旅行,生活,趣味 11:00 PM
私が「ひとり旅」をオススメする理由
「ひとり旅」という言葉には、魅惑的な響きと同時に、恐怖が伴います。多くの人と同様、私も家族や友人と一緒に旅に出ることがほとんどでした。でも、行きたい場所に、いつでも賛同してくれる人がいるわけではありません。旅に出たい欲求が恐怖を上回ったとき、私はひとり旅に出ることを決めたのです。
私が「ひとり旅」を決めた理由
私がひとり旅に出るときは必ず、心の中に特定の目的地を描いています。最近の例では、1か月ほど一緒に行ってくれる人を探しましたが、誰一人として賛同してくれず、無為な時間を過ごしました。みんな、仕事やその他のことで忙しかったのです。それ以上待っていることはできませんでした。なぜなら私の行きたかったハワイは、繁忙期が始まってしまいそうだったから。
行きたいところがあるなら、私のように待つ必要はありません。誰もいなければ、自分で行けばいいのです。ひとり旅を決めたなら、素晴らしい旅の計画を始めましょう。考えるべきは、通常の旅行と同じです。宿泊先、交通手段、食事、アクティビティ、安全など。でも、何が違うって? 何もかも自分で決めていいのです。ひとり旅の最大の魅力は、やりたいことを妥協する必要がないことにあります。
ひとり旅に優しい宿とアクティビティを見つける
計画を始めると、ワクワクが高まります。計画を楽しみにすることが、ひとり旅の恐怖を克服する最大の手段でもあります。
まずは、素晴らしい目的地を選びましょう。以前からずっと、行きたかった場所はどこですか? たとえば、私がホノルルに1人で行くことになったのは、ハワイに行きたかったのと、繁忙期になる前に行きたかったからです。行き先を選んだら、行き方と宿泊先を決めましょう。
個人的にオススメなのが「Airbnb」や同様のサービス。現地のライフスタイルに触れたり、ホストを含む現地の人や他の旅人との出会いがあるからです。ひとりで旅していても、他の旅人との交流のチャンスが得られるところに泊まれば、孤独を感じません。ですから、グループ旅行のように、完全に自分だけの場所に泊まることは避けた方がいいでしょう。多少はプライバシーを犠牲にしなければなりませんが、新しい人と知り合えるのは楽しいものです。ホストや他の旅人はフレンドリーなことが多いので、行くべき場所を教えてくれます。このように、直前に旅程を変更できるのもひとり旅ならではなのです!
寝る場所が決まったら、次はアクティビティやイベントをリサーチします。ひとりで参加するものと、そうでないもの(日帰りツアーなど)をうまく混ぜるといいでしょう。きっと、世の中にはこんなにひとり旅の人がいるのかと、びっくりすると思います。以前、旅先で美術館での無料ガイドツアーに参加したとき、グループ内の大半がひとり旅の人たちでした。おかげで、皆で盛り上がりました。もちろん、ひとりの時間が必要であれば、ひとりでできることを計画しましょう。たとえば、フリーマーケットを見て歩く、博物館や現地の史跡を巡る、ただ歩き回るなど。厳密な旅程を決める必要はありません。だって、好きな時に好きなところに行けるのですから。
旅のお金を貯めるためには、目標を決めておくのがオススメです。ひとり旅のメリットに、財布のひもを締めるのも緩めるのも自分で決められることがあります。アクティビティにかかるお金も食事代も、他人に妥協する必要がないのです。長いハイキングに出るとき、ピーナッツバターサンドイッチがあればそれでいいのであれば、そうすればいい。逆に、どれだけお金を使っても、同行者に対する罪悪感を感じる必要がありません。入場料が40ドルの博物館に行くのも自由。しかし、問題もあります。それは、費用を割り勘にできないこと。ツアーにしろ食事にしろ宿泊にしろ、すべてを自分で払うのです。ですから、グループ旅行よりも節約が必要です。
実際に旅行に行くのは自分だけとはいえ、友達や家族の意見を聞いてもかまいません。計画を人に話すことで、素晴らしい提案をしてもらえるかもしれません。
ひとり旅の安全確保
安全を心配するあまり旅行熱が失われてしまうようではいけませんが、自分の身を守ることは当然考えておかなければなりません。旅行の予約をする前に、目的地がひとり旅に向いているのかをリサーチしておきましょう。ひとり旅の安全確保については、過去の記事でも紹介したことがあります。
- 基本的な護身術を身につける。地元の施設などでクラスが開催されていないかをチェックしましょう。
- 目的地でよくある詐欺の手口を知っておく。
- 現地の習慣を知っておく(現地の人の気分を害さないために)。旅行者に見られない工夫をする。
- 家族や友人に旅程を知らせておく。旅行中、旅程に変更があったらそれをアップデートしておく。
- 何があってもすぐに逃げられるように、必需品を持ち歩く。タクシー代、電話カード、ID、宿泊先の連絡先など。
- いざというときに役立つ現地語をいくつか覚えておく。「助けて」「痛い」「医者」「病院」など。
- 外国の場合、大使館の場所とおおまかな行き方を知っておく。
- 大きなスーツケースを持って移動するのは日中にしておく。これは、泥棒に遭わないようにするため。
ひとり旅にはたくさんの自由が伴いますが、安全には気を付けてください。
ホームシックの準備を
どんなにひとりが好きでも、さみしくなったりホームシックになることがあるでしょう。それを避けるのではなく、受け入れてください。出発前から、心の準備をしておくといいでしょう。そして、ひとり旅のメリットに目を向けてください。自分が旅に出た理由を思い出し、自分のペースで人生を楽しむチャンスを作り出したことを再認識するのです。
出発前に知っておいてほしいのは、ひとり旅には、必ず不思議な感覚が伴うことです。よく言われるのが、ひとりの食事。私の場合、家でひとりで食べることはほとんどありませんが、旅先ではよくあります。もちろん、どこに違和感を感じるかは人それぞれですが、私はポルトガルのリスボンでひとり旅をするまでは、ひとりで食べると食事があっという間に終わってしまうことを知りませんでした。
ひとりで食べるときは、フォーマルな食堂ではないところを考えるといいかもしれません。セルフサービスのカフェ、ローカルスタイルのファーストフード、小さなエスニックレストランなどのほか、スーパーのお惣菜やピクニックランチを買って、公園で食べるのもいいでしょう。ピザをテイクアウトして、人間観察やウインドウショッピングをしながら食べるのもまた楽しいものです。ホステルに泊まっているなら、キッチンで食べれば必ず仲間がいます。そんな仲間と、ポットラックパーティをするのもいいでしょう。
せっかくのひとり旅。ひとりでのアクティビティを楽しみましょう。読書をしたり、旅日記を書いたり、といったことです。
孤独を感じないために、旅をシェアする
旅先でも人とつながることはできます。写真や動画を家族や友人に送って、近況を報告しましょう。昔ながらの郵便を使って、絵葉書を送るのもいいかもしれません。SNSもいいですが、やりすぎに注意です。だって、友達が仕事や学校に閉じ込められているときに、あなただけバケーションに来ているのですから。
体験のおすそ分けとして、お土産を買うのもいいでしょう。旅先でもあなたのことを考えていましたよという証拠になります。もしかすると、あげた人の旅行熱に火をつけてしまうかも。でも、あなたのお土産話を、誰もが同じ情熱をもって聞いてくれるとは限りません。そこに一緒にいなかった人に同じレベルで話をするのは、難しいこともあるのです。
最後に、あなたの体験を、文章に残しておきましょう。誰かに聞かれたときに、オススメを話すことができます。私は、他人の旅行話に首を突っ込んで提案をするのが大好きです。私からのインサイダー情報でその人の旅が少しでも楽しいものになったなら、そんなに嬉しいことはありません。
誰もがひとり旅に向いているわけではありません。でも、一度でいいから試してみてください。自分が何に興味があるのかを知る機会にも、自分を見直すきっかけにもなるはずです。
Heather Yamada-Hosley(原文/訳:堀込泰三)
Photo by Shutterstock.
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