現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業の韓国造船大手3社は4月、船舶受注がゼロだった。造船業界によると、年初来の3社による受注実績もわずか3隻だった。
現代重工業が2月に液化石油ガス(LPG)タンカー1隻、3月にケミカルタンカー2隻を受注したのが全部だ。サムスン重工業は昨年10月以降、受注がない状態だ。大宇造船海洋は3月にタンカー2隻を受注したと発表したが、子会社の大宇マンガリア造船所が2014年に受注した船舶の納期を守るため、韓国に建造を回したもので、新規受注とは見なせず、事実上年初から受注ゼロだ。造船業の好況期に大手3社が四半期に100隻以上を受注していたのに比べると、現在の受注実績は30分の1にとどまる計算だ。
さらに問題となるのは、5月以降の見通しも暗いことだ。受注減少の主因である原油安と世界的な景気低迷には改善の兆しが見えない。