米Intel社はCEOのBrian Krzanich氏からの書簡という形で、今後の戦略について、2016年4月26日(現地時間)に説明した(当該書簡)。書簡のタイトルは「Our Strategy and the Future of Intel」である。
この書簡の中でKrzanich氏は、次の5点を明言した。
- クラウド事業が今後のIntelの進むべき道である
- このクラウドに接続される多くのPCやIoTデバイスがクラウド事業に重要になる
- メモリー及びFPGAは今後のデータセンター事業やIoT事業に重要になると考えている
- 5Gネットワークは引き続き重要視する
- Mooreの法則に沿う形で今後も開発を進めてゆく
Intelは、この書簡の公表に先立つ同年4月19日に1万2000人規模のリストラを発表しており(日経テクノロジーオンライン関連記事)、それに併せてPC及びモバイル向け事業の再構築を行うことを明らかにした。実際、今回の書簡の中では、PC及びモバイル機器向けの事業は、同社のCoreプロセッサーをベースとしたものに集中するとしており、Atomコアベースのモバイル機器向けSoCからの撤退を事実上表明した形だ。これに伴い、今年登場予定だったBroxton/SoFIA MIDなどの製品はキャンセルとなった模様である。
なお、この決定が、Intelの14nmプロセスを利用する第2世代のAtomコア「Goldmont」そのものの開発打ち切りかどうかは現時点では明確でない。
コメントする コメントに関する諸注意(必ずお読みください)