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運動員買収で起訴 総額は545万円に

田母神俊雄被告

元選対事務局長、元出納責任者の2人も起訴

 2014年2月の東京都知事選を巡り、運動員に違法に報酬を配ったとして、東京地検特捜部は2日、知事選に立候補して落選した元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄(67)▽元選挙対策事務局長の島本順光(のぶてる)(69)両容疑者を公職選挙法違反(運動員買収)で起訴し、鈴木新(あらた)元出納責任者(57)を在宅起訴した。起訴の対象となった買収額は計545万円に上った。田母神、島本両被告は起訴内容を否認しているとみられる。

     起訴状によると、3被告はそれぞれ共謀するなどし、同年3月中旬〜5月上旬、投票を呼びかけた報酬として運動員7人に計345万円を支払ったほか、田母神、鈴木両被告は同年3月中旬、事務を統括して選挙運動をした報酬として島本被告に200万円を支払ったとしている。

     島本被告は同法違反(被買収)でも起訴されたほか、20万〜190万円の報酬を受けた運動員6人が在宅起訴され、法律の上限を超えて15万円を受領した1人は略式起訴となった。在宅起訴された6人には、元空幕長が政府見解に反する論文を執筆して更迭された際に防衛省から注意処分を受けた元空将補(58)も含まれている。

     元空幕長の資金管理団体「東京を守り育てる都民の会(現・田母神としおの会)」の14年の収入計約1億3300万円のうち約5054万円が使途不明となっており、特捜部は一部が買収資金に使われたとみている。特捜部は告発容疑の業務上横領容疑についても近く刑事処分を決めるとみられる。【飯田憲、小林洋子】

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