タイトル:美女と野獣(2014)
ストーリー
バラを盗んだ代償に命をささげるよう言われた父親の代わりに、若く美しい娘ベル(レア・セドゥ)が野獣(ヴァンサン・カッセル)の住む城に連れていかれてしまう。彼女は命さえ投げ出す覚悟で城に出向いたものの、毎晩同じ時間に野獣と夕食を取る以外何の制約も受けなかった。自由に城内を移動する彼女は、恐ろしい外見の野獣の意外な過去に気付く。
予告編
レビューと評価
総合:★★★☆☆(3.7)
目をみはる映像美と、主人公・衣装の美しさで高得点を稼ぐ作品。ストーリー自体は不完全な部分もあるものの、フランス映画のロマンスなら「愛に理由やプロセスはいらない」というゴリ押しでも納得できてしまう不思議。普通に面白かった。
俳優:★★★★☆
ベル役:レア・セドゥ*1
美女と呼ぶにふさわしい美貌とセンスで、見事に美女を演じていました。もともと美女だから演じる必要ないのか。衣装担当は何着せようかワクワクしてたまらなかったんだろうなーと思わせた。キャラとしてはかなり気の強い女の人で、命を預けに野獣の元へ向かったにもかかわらず、野獣の痛いところを突きまくり過去をさらけ出させるといった精神カウンセラー顔負けのベラでした。
野獣 / 王子役:ヴァンサン・カッセル*2
「オーシャンズ」シリーズ*3でおなじみのヴァンサンさん。ヴァンさん。アメリカ人俳優でやらせるなら、ヒュージャックマンなのかというくらいごわついた男を演じました。たぶん多くの人が
エディ・レッドメイン*4のような「キラキライケメン王子」を期待していたのでしょうが、今回はイケメンとの恋愛にフォーカスせず、野獣となった過去の経緯に話の重きが置かれています。したがって主人公にも時間的な経過が必要だったことで、このようにしたのではないでしょうか。まぁでも、個人的には一度目の恋愛で子供を作った上で愛を貫き通せずに、二人目も美女と結ばれるストーリーなんてまさにファンタジーですけどね。あ、これファンタジーでしたね。
脚本:★★★☆☆
俳優の方で多くを語ってしまったので割愛。フランス映画だから許されるのかもしれませんが、美女が野獣に恋をするプロセスが足りないと思いました。まぁ、野獣のチンケな精神力に付け入り、やり込めてしまうベラがヤリ手の巧者だっただけかもしれませんね。そもそも野獣が結構なイケメンでしたw
演出:★★★★☆
全体を通して圧倒的な映像美に見とれてしまいました。ベラの衣装もどれも素敵で、もしオークションにかけられて、僕が大金持ちだったら、落としたいです。(意味不明
あとはそうですね、鹿のCGはちょっとCG臭かったのでスターウォーズ見習ったほうがいいかもしれませんね。ベラの好きなバラを最後に持ってきたのはよかったですね。「ここではバラが咲かないもの」という父親が罪を犯してしまったきっかけになったくだりが映えました。他にも、ナイフの反射越しに会話するシーンなど、細かいところでいいなと思える演出がありました。
まとめ
おすすめです。この作品はフランス・ドイツの合作で、新しい形としての「美女と野獣」を表現しましたが、2017年にはアメリカの実写版「美女と野獣」が公開されるそうです。*5エマ・ワトソンが主演だとか。こちらがどちらかというとディズニーアニメ版の実写化という位置付けで、楽しみですね。
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