ずいぶん前に読んだ本と思ったら、もう10年になるのか。 時代の流れも速ければ、松田公太氏のキャリアの変遷も速い。
《目次》
松田公太という人
1997年にタリーズコーヒー1号店を銀座にオープン。10年後の2007には代表取締役社長を退任し、2008年にはフード系のファンドを設立。
2010年に「みんなの党」から立候補して当選、2015年に「日本を元気にする会」を結党して代表に就任という政治家としてのキャリアはご存知の方も多いだろう。
行動第一な哲学
あなたは「あの人は生まれつき恵まれている。自分は平凡だから仕方ない」などと諦めていないだろうか?
一般化できる彼の哲学は、以下のように集約される。
- 内なる自分に問いかけて目標を設定する
- 目標が出来たら「百の理屈より、一の行動」
- 情熱は不思議と「運」をも引き寄せる
- No Fun, No Gain(楽しさなくして得るものなし)
自分で足を運んで調査する
翌日か数日間、道路を挟んで反対側にあるサンドイッチチェーン「サブウェイ」の二階に陣取った。朝から晩まで、通行人の数を数えるのである。
行動の例を1つ挙げる。物件探しのシーンで、松田さんは候補場所の人通りを自分で調査した。どのような時間帯に、どのような年齢層、消費意欲のありそうな人が通るかを自分の目でチェックしたのだ。
こういう生の経験が蓄積されて、後にも活きるのだろうと思わせるエピソードだ。
回顧録第二弾
ウェブサイトを見て知ったのだが、『すべては一杯のコーヒーから』に続く回顧録第二弾と銘打って『愚か者』が今年出版されていた。松田さんの次の10年がどう書かれているのだろうか?非常に興味がある。