蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】関東大学サッカー 筑波大ゴールラッシュ 5発完封で3位浮上2016年5月2日 紙面から
◇筑波大5−0順大筑波大、5発で3位浮上!! 第90回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は1日、各地で第5節最終日の1部2試合、2部4試合が行われ、今季2部から復帰、前節まで7位の筑波大が5−0で順大を下し、総得点差で3位に浮上した。MF吉田直矢(4年・川崎U−18)の1部初得点で先制し、MF戸嶋祥郎(3年・市浦和)の今季初得点を含む2得点などで快勝した。流通経大は日体大に1−0で辛勝し、得失点差で7位。2部では、今季2部復帰の東農大が1−0で青学大を下し、唯一の開幕5連勝で首位に浮上した。 前半21分、筑波大MF吉田が左からのFKにヘッドで合わせ、ゴールラッシュの口火を切った。吉田にとって、うれしいはずの1部リーグ初得点だ。ところが、メモリアル弾を決めた直後に仲間たちから祝福を受ける背番号「8」に会心の笑顔はなかった。実は開始早々から動悸(どうき)が通常よりも激しくなり、ピッチの中からスタッフに体調不良を訴えていたのだ。控えの選手が途中交代を準備している中で生まれたゴールだった。 得点を挙げてから6分後にピッチを退いた吉田は救護室で休み、試合後には元気を取り戻していた。「(試合の)最初からきつかったんですけど、交代するまではしっかりとやらなければいけないと思って頑張りました。点を取ったときはもっと喜びたかったんですけど、苦しくて…」と振り返る表情には、ゴール直後にはなかった満面の笑みが浮かんでいた。 ゲームキャプテンが思わぬアクシデントに見舞われたわけだが、チームは動じることなく、得点を重ねていった。MF戸嶋が2ゴール。前半41分にヘッドで2−0とすると、後半43分には右足でダメを押した。ともに左からの折り返しを鮮やかにたたき込んだ。戸嶋は「(チームの2点目が入るまでは)相手にボールを持たれる時間帯がかなりあって、僕自身はじれたりもしていました。結果を残してチームに貢献することを自分に課しているので、点を取れてホッとしています」と、胸をなで下ろした。 大差での勝利が物を言い、これで筑波大は前節終了時の7位から一気に3位まで順位を上げた。「早く交代して迷惑をかけた分、次はもっと頑張らないと」と吉田。戸嶋は「この勝利で緩むことなく、上に食らいついていって、最後は1位になれるようにしたいと思います」と、優勝を視野に入れた。 (関孝伸) ◆鈴木徳待望の初弾 中野は2試合連発筑波大は吉田に代わって途中出場したMF鈴木徳真(2年・前橋育英)が後半ロスタイムにうれしい公式戦初得点。準優勝した一昨年度の全国高校選手権準決勝以来の得点に「5−0の5点目ですが、毎試合自分がヒーローでありたいというか、チームが勝つ、優勝する中心にいたいので、大きな一歩になったと思います」とニコニコ顔だった。2戦連続得点のFW中野誠也(3年・磐田U−18)は「(小井土)監督から『この辺が上(位)か下(位)かの分岐点になる』と言われ、自分たちの気持ちが入りました。この勝ち点3は大きいです」と話した。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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