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【スポーツ】

[シンクロ]乾、三井組、課題残る3連覇

2016年5月2日 紙面から

デュエット・フリールーティン決勝優勝した乾友紀子(左)、三井梨紗子組の演技(隈崎稔樹撮影)

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◇日本選手権

 シンクロナイズドスイミングのジャパン・オープンを兼ねた日本選手権最終日が1日、東京辰巳国際水泳場であり、デュエットはリオデジャネイロ五輪代表の乾友紀子(25)=井村シンクロク=、三井梨紗子(22)=東京シンクロク=組がフリールーティン(FR)決勝とテクニカルルーティン(TR)の合計184・5957点で3連覇を果たした。チームも日本代表(乾、三井、吉田、箱山、中村、丸茂、中牧、小俣)が合計185・7027点で制し、非五輪種目のソロは乾が合計182・5388点で3連覇を飾った。

 チームの振り付けは昨夏の世界選手権から大幅に変更。新曲で臨んだデュエットの振り付けは今回が初のお披露目。それらを差し引いても、リオ五輪でのメダル争いを考えると課題の残る一戦となった。

 特に、チームFR決勝の日本は得意とする速い脚技がばらつき、体力的に苦しくなる終盤で失速、予選よりも得点を落とした。見せ場のリフトで土台役を務める吉田は「練習で合わせられないままきてしまった。出来としては全然駄目」と反省を口にした。

 日本水連シンクロ委員会の本間三和子委員長(55)も「出来としては(3月の)最終予選の方が良かった。私は今の状態に満足していない」と一刀両断。「リオの本番まで3カ月しかない。本当に急ピッチで同調性、精度を上げていかないといけない」と注文を付けた。

 ただし、現代表には過去8大会連続で日本、中国を五輪のメダルに導いている井村雅代ヘッドコーチ(65)がいる。本間委員長は「今日の内容では不安だけど、井村さんが全て計算して五輪までに間に合わせてくれると思う」と全幅の信頼を置いた。

 主将の乾は「課題が山のようにあることが分かった。これからまた、井村先生に必死についていく」。2大会ぶりのメダル奪還は名将の手腕に託される。 (千葉亨)

 

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