蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】片岡、涙の2位 プレーオフで力尽く2016年5月2日 紙面から
◇中日クラウンズ<最終日>▽1日、愛知県東郷町、名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6545ヤード、パー70)▽快晴、気温24・9度、北西5メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽60選手▽観衆1万864人▽CBCテレビ、中日新聞社共催 片岡大育(27)=Kochi黒潮CC=が、最終盤のまさかのミスショットで優勝を逃した。首位から出て、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの通算10アンダー。2打差の2位で出た昨季賞金王の金庚泰(キム・キョンテ、韓国)に並ばれ、プレーオフ1ホール目で敗れた。金庚泰は国内開幕戦・東建ホームメイトカップに次ぐ今季2勝目、ツアー通算12勝目を挙げた。 神懸かったようなチップインバーディー2発。金庚泰に必死に食らいつき、突き放した。残り2ホール、2打差のリード。頂上は見えた。トロフィーに手をかけた。だが、歓喜の前に悲劇が待っていた。 17番、池越えのパー3。セオリー通り、片岡は安全策を描き、「左はダメだと分かっていた。ピンは狙わず、(ピンの)右手前を意識していた」。ただ、7番アイアンにはじかれた球は左へ飛び出し、風にも乗って大きく曲がった。片岡はカート道を転がっていく球を見詰めたまま、動けなかった。懸命のリカバリーも実らない。痛恨のダブルボギーだった。 「2打差をつけて、まさかのダボ。かなり良い流れでプレーできていたので、ミスが痛かった。17番も悪いイメージはなかったのに…」 初めて首位で迎えた最終日。緊張や重圧を感じていた。持ち前のショットが珍しくぶれ、好調だったはずのパットも決まらない。9、15番のスーパープレーで流れを引き戻したが、「全体的にショットが左へかぶっていて、最後にそれが出てしまった」。危機を察知しながら、悪癖を修正しきれずにいると、最後に大きな代償を払う羽目になった。 プレーオフへ向かう片岡のエネルギーは、非情なドラマによって根こそぎ奪い取られていた。1ホール目、1メートルのパーパット。球はわずかに左へ外れ、あっけなく勝負は決した。「絶対に入ると思って打ったけど、全然(右へ)切れなかった。なんで?…」 ホールアウト後、片岡は胸を張って、クラブハウスへ帰ってきた。必死に笑顔をつくっていたが、「悔しく…」。そう言葉を紡ごうとした直後、声を詰まらせ、泣いた。拭いても拭いても、片岡の頬には悲しい涙がとめどなく伝っていた。 (松岡祐司) PR情報
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