産廃処理会社が所得隠し 震災で業績伸ばす 埼玉

産廃処理会社が所得隠し 震災で業績伸ばす 埼玉
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東日本大震災で出たがれきの処理を請け負って急激に業績を伸ばした埼玉県の産業廃棄物処理会社が、作業用に購入した重機の経理処理を巡って関東信越国税局から1億6000万円余りの所得隠しを指摘され、追徴課税されたことが分かりました。
所得隠しを指摘されたのは、埼玉県所沢市の産業廃棄物処理会社「ユーワ」です。この会社は東日本大震災のあと、宮城県で出たがれきの撤去作業などを請け負って急激に業績を伸ばしました。
関係者によりますと、この会社では作業用に購入した重機について、使わなくなったので処分し、多額の損失が出たと税務申告していましたが、関東信越国税局が調べたところ、重機は使える状態で保管されていたということです。
このため国税局は利益を少なく見せかける経理処理に当たるとして、平成26年3月までの1年間で1億6000万円余りの所得隠しを指摘し、重加算税を含めておよそ3900万円を追徴課税しました。
ユーワの担当者は「国税局と見解の違いはあったが、指摘に従って修正申告し、すでに納税した」としています。