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尚弥“破壊王”仕上げ 大橋会長もあ然、スパー相手ガードごとKO
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥VS同級1位ダビド・カルモナ (5月8日 有明コロシアム)
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V2戦へ完璧仕上げだ!公開練習で力強いパンチを放つ井上尚
Photo By スポニチ |
2度目の防衛戦に臨むWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)が横浜市内で練習を公開した。この日はミット打ちなどで汗を流したが、試合へ向けたスパーリングでは試合用の8オンス(約226グラム)より衝撃が伝わりにくい14オンス(約397グラム)のグローブでガードの上から相手を倒していたことが判明。心身ともに最高の状態で、陣営は指名挑戦者ダビド・カルモナ(25=メキシコ)を中盤でKOすると予測した。
また一つ、怪物伝説が加わった。大橋秀行会長によると、井上尚はV2戦に備えたスパーで12戦全勝10KOのフィリピン人選手をガードの上からなぎ倒したという。昨年12月の初防衛戦でパレナス(フィリピン)をガードごと倒したのは8オンスのグローブで、練習は自身の拳やスパー相手への衝撃が少ない14オンス。それでも計110ラウンドのスパーでは「2桁ぐらい。上下で」(井上尚)倒しまくった。大橋会長も「35年この世界にいるけど、見たことがない光景を目の当たりにした」と、あきれるしかなかった。
スパーの相手は日本フライ級王者・粉川拓也(宮田)から6階級上のライトウエルター級のアマ選手まで。3階級上のフェザー級日本ランカー・渡辺卓也(青木)は井上尚の左ボディーをブロックして右肘を骨折した。元々のパンチ力に加え、2月の熱海合宿では砂浜を1日8キロ走り込み下半身がパワーアップ。本人も「それが一番効いている」と効果を口にした。
大橋会長は「スパーで一発もいいパンチをもらわなかった」とディフェンスの向上も明かした。従来は格下相手に気を抜くことがあったという井上尚は「一日の練習を悔いなく終わらせたいと思うようになった」と集中力の高まりを強調。「カルモナはテクニシャン。前へ出てくるボクサーじゃない。今までと違い自分から仕掛けなきゃいけない部分が出てくるし、ボクシング本来の技術を見せられる。今回も圧倒的な内容で勝ちたい」と不敵に笑った。日本のエース、前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(ワタナベ)が敗れたことで「ショックでしたね。より気が抜けなくなった」と慢心もない。「組み立てて崩しながら、4〜6ラウンドでフィニッシュになるのでは」。父・真吾トレーナーの予想が当たる確率は高そうだ。
[ 2016年5月2日 05:30 ]
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