館長メッセージ

東京都美術館へようこそ!
東京都美術館は、「アートへの入口」として、誰もが気軽に訪れることができ、「創造と共生の場」となり、「心のゆたかさの拠り所」となることをミッション(使命)に掲げています。世界の名画や現代作家の作品に出会うことができるだけでなく、子どもから大人までが楽しめるさまざまな事業があり、人と作品、人と人との対話等によるコミュニケーション活動にも参加することもできます。
平成28(2016)年度は、大正15(1926)年に当館が開館して、90年目の節目の年にあたることから、夏の自主企画展では、開館90周年記念展「木々との対話―再生をめぐる5つの風景」展を開催し、90周年記念フォーラムやアーカイブ展示なども予定しております。
新聞社等マスメディアと共催で開催する特別展では、「生誕300年記念 若冲展」、「ポンピドゥー・センター傑作展」、「ゴッホとゴーギャン展」、「ティツィアーノとヴェネツィア派展」といった国内外の名作をご紹介する豪華なラインナップとなっております。
公募団体による公募展は、長い歴史と伝統があり、現在では年間260もの展覧会が開かれています。さらに公募展活性化のための「公募団体ベストセレクション 美術」展や「都美セレクション 新鋭美術家」展、「TOKYO書 公募団体の今」展などの連携展を開催し、日本美術の現状を紹介します。
アート・コミュニケーション事業では、人と作品、人と人、人と場所等の対話や出会いを通して、人間性豊かなコミュニティの形成と新しい価値が創出されるよう、さまざまなワークショップや鑑賞プログラムなどを実施します。
最後になりましたが、多くの皆様方のお力添えにより90周年を迎えることができました。心より感謝申しあげます。今後は、なお一層多彩で魅力的な事業に取り組んでまいりますので、みなさまのご来館を心から歓迎します。
2016年4月
東京都美術館 館長 真室佳武
東京都美術館 館長 真室佳武