『ため息』がもたらすプラスの効果
1、ホルモンの活性化
溜息をすると自然と腹式呼吸となる
ため息は体の中心(横隔膜)から深い息を吐く方法。
つまり、ため息は、リラクゼーション法の定番である「腹式呼吸」を自然に行っているようなものなのです。
腹式呼吸には、リラックスをもたらす脳内ホルモンの分泌を促進する効果があります。つまり、ため息にも腹式呼吸と同じ効果があるということです。
2、血行促進
ため息をつくと、血流量が増加します。
ため息をついた時とつかない時では、その血流量に違いが出るという結果が実験によって判明している。
3、副交感神経が優位になり、リラックス効果が生まれる
自律神経は交感神経と副交感神経との2つに分類されます。
ため息をつき副交感神経が優位に働くと、リラックス効果が生まれます。
普通の呼吸は吸う量:吐く量が1:1なのに対し、深いため息は1:2になり、より効果的に副交感神経に切り替えることができます。
4、ストレス発散・疲労回復効果
脳が不安を感じる回数を減らすことができ、ネガティブな感情を軽減できます。
新鮮な酸素を取り入れることで気持をリフレッシュすることができます。
ため息をつくと、脳と体に新たな酸素を供給され、疲労原因の活性酸素を減らしてくれます。
活性酸素はストレスなどで興奮し、交感神経が活発になると、体内にたくさん発生します。活性酸素を溜めすぎないために暇を見つけてはため息をついてみましょう。
5、ネガティブな感情を軽減することができる
昭和大学医学部の本間生夫教授の研究グループによれば、深い呼吸は不安の感情を減らす効果があるそうです。つまり、ため息にもそれと同様の効果があるということです。
人間は呼吸をするたびに、脳の「扁桃体」というところで不安や恐怖などのネガティブな感情を認識しています。そのため深い呼吸をすることで呼吸のペースを落とせば、脳が不安を感じる回数を減らすことができ、ネガティブな感情を軽減することができます。
(「ココロもカラダも…めざせ!呼吸美人」、NHK「あさイチ」のwebサイトより抜粋)
でも、実はため息のつき過ぎは良くないらしい
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ
ため息ばかりついていると常にブレーキを踏んでいる状態になり体には良くない
周囲にいる人に心配される
ため息ばかりついていると、「あの人うつ病かもしれない」と心配されるかもしれません。周りの人に心配かけないためにもため息をつく回数と場所には気をつけましょう。(まあ、人の目があるところでは、深呼吸をすれば問題ないんですけどね。人の目のあるところでため息をつくのは、どうしてもため息をつきたいときだけにしておいたほうがいいと思います。そのぶん、人の目のないところでは思う存分ため息をついてください)
周りの人に嫌がられる場合もある
ため息ばかりついている人は幸せが逃げていくと思っている人にとってため息をつく人は不幸の象徴のような存在です。意外と日本人にはその幸せが逃げていく説を信じている人が多い気がします。なので、あんまり人前でため息をついていると嫌がられる可能性があります。上記でも述べましたが、ため息をつくときはなるべく人の目のないところでしましょう。
副交感神経を優位にするには、早い呼吸をするといい
速い呼吸は交感神経を優位します。
交感神経が優位にすれば、集中力ややる気がアップさせることができます。
最後に
今回はため息の効果を紹介しました。
この記事を読んでみんなが気兼ねなくため息をつける時代が来ればいいなと密かに思いました。
想像してください。日本人全員が当たり前のようにため息をつく世界を。シュールだと思いませんか?個人的にそんなシュールな日本を見てみたいなと思っています。
「仰天!ため息をつく日本人たち」と海外メディアが取り上げるかもしれません。
「シュールジャパン!」と書く海外メディアが現れるかもしれません。
そんな日が早く来るようみんなでため息をつきまくりましょう。
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