【プロレス】藤原組長と蒙古の怪人がワインがぶ飲みトークで、35年ぶりに和解
2016年4月29日17時44分 スポーツ報知
プロレスラーの藤原喜明(67)が27日に誕生日を迎えたことを記念して29日、新宿・歌舞伎町の歌謡居酒屋カンちゃんでトークショーを行った。店の店主はかつて新日本プロレスの黄金時代に、しのぎを削ったキラー・カーンことカンさん(69)。
実はこの2人、1981年にリング上で大げんかした関係。ニューヨークでメインイベンターとして凱旋帰国した際に、“関節技の鬼”藤原がリングで仕掛けたのだった(ノーコンテスト)。その後、藤原はUWFから藤原組を旗揚げ(いまだに現役)。キラー・カーンはニューヨークで引退した。
プロレスではカン店主が先輩だが、新日本では組長が先輩。ワインをがぶ飲みして、過去を清算した2人は互いにため口になり「お前はMSGのスーパースターかもしれないが、オレは世界一過酷な新日本プロレスの道場のスーパースターだった」と藤原組長。「昔は大げんかしたけど、こうやってみたら兄弟だよな」と握手と乾杯を繰り返した。トークショーは2時間の2部制で、打ち合わせも含めて、7時間は飲みっぱなしだった。
誕生日ケーキならぬ「イラスト入りかまぼこ」でもてなしたカン店主に対して、組長は「歌舞伎町で安くておいしくて店主がいい男」と抱きついていた。カン店主は「和解じゃないんです。あの時代は激しかったんです」としみじみと語った。(酒井 隆之)