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 熊本県などでの一連の地震による土砂崩れで、熊本県の阿蘇地域と熊本市方面とを結ぶ交通が寸断され、高校生約500人の通学が困難になっている。学習や部活動への影響に不安を抱えながら被災生活を送る高校生を支えようと、学校や県教委は出張授業やバスの運行などを検討している。

 通学が困難になっているのは、阿蘇地域から熊本市や同県大津町などの高校に通う生徒や、同市方面から阿蘇地域に通う生徒ら。4月16日の本震では、JR豊肥線や第三セクターの南阿蘇鉄道、国道57号や阿蘇大橋(南阿蘇村)などが土砂に覆われたり崩落したりした。復旧の見通しは立っていない。

 大津町にある県立翔陽高校は4月29日、生徒や保護者を対象にした説明会を南阿蘇村の隣の高森町で開いた。同校は同月25日から授業を再開したが、阿蘇地域に住む約60人が通学できていない。