認知症女性、鉄道事故死 柵越え線路内に?
1日午後9時20分ごろ、愛知県東海市荒尾町の名鉄常滑線で、同市の無職女性(73)が金山発常滑行き普通電車(4両編成)にはねられ死亡した。男性運転士(25)が線路上に1人で立っている女性に気づき、ブレーキをかけたが間に合わなかった。
県警東海署によると、女性は夫(76)と2人暮らし。同日午後9時ごろ、夫が「認知症の妻がいない」と110番した。現場近くには高さ約50センチの柵が設置され、乗り越えて線路内に入ったとみて調べている。
常滑線は1時間半後に運転を再開したが上下線計41本が運休、約5000人に影響した。【林奈緒美】