そのことを確認する研究のために準備をしていた矢先、LHCは突然、全システムがシャットダウン。作業員は全長約17マイル(約27km)の構内を点検して、小さなイタチのような動物(おそらくテン)が、電力ケーブルをかじって感電死しているのを発見しました。
CERNは、ケーブルの修復には2〜3日を擁するとしています。ただ、ケーブルだけでなく設備のどこかが短絡事故の影響で故障していたりする場合は、機器入れ替えのため5月半ばまでかかってしまう可能性もあるとのこと。
LHCでは2009年にも、施設内に迷い込んだ鳥が脚につかんでいたパンを落としたせいで短絡事故が発生したことがありました。また2006年には米国イリノイ州にあるフェルミ国立加速器研究所でアライグマがシステムをダウンさせたこともありました。
ちなみに工場や一般家庭でもたとえばネズミが電線や電話線または光ファイバーをかじり、停電や通信不能になったり、火事を引き起こすといった例はわりと普通にある話です。ネズミの場合はアレルギーの原因だったり病原体を持っていたりすることもあるので、もし自宅で見かけたらしっかりと駆除対策をしておくべきかもしれません。
[Image : Reuters]