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2016年05月01日 12時00分

クールビズ開始、今イチオシの医療ウエア- メーカー4社に聞く


 職場での過度な冷房使用を控え、軽装で過ごすよう促す「クールビズ」が1日、官公庁などでスタートした。クールビズは、もはや風物詩と呼べるほどに定着し、医療機関でもノーネクタイでの就業といった取り組みが珍しくない。これからの季節を快適に過ごせる医療ウエアを、メーカー4社に聞いた。【佐藤貴彦】

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■ナースらしさ表現、進化版スクラブ

 ナガイレーベン(東京都千代田区)は、医療現場に定着してきたスクラブ型ウエアの“進化版”を今年1月から販売している。「ナースらしさ」を意識し、ナースウエアの代名詞とも言えるチュニック型と掛け合わせた「ハイブリッド型」だ。

 Vネックが特徴のスクラブは、海外の医療ドラマなどの影響で国内の医療現場に浸透。今は病棟看護師らも着るようになった。

 同社は3年ほど前に、接触冷感素材のスクラブの販売を開始。その後、医療現場で働く看護師らの「誇り」をユニフォームで表現したいと考え、着用者の声に耳を傾けて改良を重ねてきた。

 新作のスクラブは襟付きで、遠くからではチュニックと見まがうデザインだ。「患者と接するのにふさわしい製品がほしい」という要望に応えるため、スクラブならではの快適さを残しつつ、チュニックの要素を随所に取り入れた。

 白を基調としているが、光の透過を抑える特殊な接触冷感素材を使っているので透けに強い。差し色はピンクなど5色。価格は8400円(税別)。

■2種類の生地で進化したスクラブも

 一方、フォーク(同千代田区)は1月から、2014年度にグッドデザイン賞を受賞した「ジップスクラブ」にさらなる工夫を凝らした製品を売り出している。

 「ジップスクラブ」は、化粧や髪型の崩れを気にする女性看護師らの使いやすさを向上させるため、上から被って着るというスクラブの構造を見直したもの。前面に付けられたジッパーを開けば、羽織って着用できる。



 新作は、従来品で使用している織物の生地と、ポロシャツのような編み込みのニット生地とを組み合わせた「ハイブリッド」。

 織物の生地は撥水性に富んで汚れが付きづらく、擦れに強い。一方、ニット生地は汗などを吸い込んですぐに発散でき、汗じみが目立ちにくい。

 それぞれの特長を生かすべく、汚れが付きやすかったり擦れて消耗しやすかったりする前面に織物の生地を使い、汗をかきやすい首周りはニット生地でこしらえた。背中側は脇下まで全面を薄いニット生地にして、通気性も確保した。

 カラーバリエーションは5色。価格は6300円(税別)。

■薬局の薬剤師「専用」白衣

 トンボ(岡山市北区)は、薬局で働く薬剤師「専用」の白衣を開発。「ウィキュア」と名付けて昨年から販売している。

 同社が着目したのは、医師向けの白衣を着る薬局薬剤師が多いものの、両者のニーズが違うということ。同市内の薬局に何度も試作品を持ち込んで、薬剤師に袖を通してもらい、生の声を随所に取り入れた。

 着用者が動きやすいように、軽さにこだわった薄い生地を使用。また、脇下の部分にメッシュ素材を用いるなど、暑い中でも爽やかに過ごせる工夫を施している。

 袖口には、あえてスリットを入れていない。折り返して着用した際に薬の瓶などを引っ掛けるのを防ぐためだ。

 レディースコート(税別9800円)は、ボタンなどの一部にシャンパンカラーを取り入れ、上品なスタイルに仕立てている。

 また、患者宅を訪問する薬剤師向けのチュニック(税別8000円)は尻までの丈で、座ったり屈んだりしても突っ張らないのが特長。白衣での訪問に抵抗感がある患者・家族がいるため、紺色の製品も用意している。

■着用者だけでなく患者も元気に

 着用者側に寄り添う製品が多い中、KAZEN(東京都千代田区)は病院などを受診する「子どものため」の医療ウエアを今年3月から販売している。「それいけ!アンパンマン」のキャラクターのイラストが散りばめられたスクラブやエプロンだ。

 「医師や看護師が着用することで小児患者らを元気付けられるのでは」との思いから、数年越しで実現させた。



 どちらも柄は3種類。このうち白地のタイプは、おなじみのキャラクターがずらりと並んでいて自然とのぞき込んでしまう。価格はスクラブが5300円、エプロンが4200円(共に税別)。形状は同社の定番商品をベースにしており、着心地なども「折り紙付き」だ。

 キャラクターの刺繍を施した診察衣・看護衣もある。腰ポケットの中に隠れた「ばいきんまん」の2本の触覚が見え隠れしたり、ポケットの横から「アンパンマン」が顔をのぞかせたりしていて、それを見つけた小児患者らが指をさす姿が目に浮かぶ。診察衣は男性用が8500円、女性用が8200円(共に税別)。


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