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【五輪エンブレム】
大阪・ブリーゼにもある野老さんの作品 地下通路にトコロ唐草の水流模様 繰り返すパターン特徴
2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムに選ばれた「組市松紋」の作者で東京都在住のアーティスト、野老(ところ)朝雄さん(46)の作品は大阪でもみることができる。
平成20年10月にサンケイビルがオープンさせた商業ビル「ブリーゼタワー」(大阪市北区)の地下通路の花崗岩製の床面に、水の流れをイメージした模様が見える。これが野老さんの作品「Piecing Pieces Passage(ピーシング・ピーシーズ・パサージュ」だ。かつて蜆川(しじみがわ)が流れるなど湿地帯だった梅田をイメージしたかのような、幻想的なデザインがが印象的だ。
野老さんの作品の特徴は、パターンを繰り返す連続美。ブリーゼの床に使われたのは「トコロ唐草」とも称される柄で、その作風は「トコロ紋」「トコロ柄」などと呼ばれている。五輪エンブレムの「組市松紋」も例外ではなく、藍色の四角形を組み合わせたチェックの「トコロ柄」だった。