フリーポート・マクモラン(ティッカーシンボル:FCX)は世界屈指の銅ならびに金の生産会社です。
この銘柄は僕にとって思い出深いです。
なぜなら1988年にアメリカに来たとき、当時僕が勤めていたSGウォーバーグの金鉱株のアナリスト、ダグ・ニュービーが「この株は大化けする!」と語っていたからです。
同社のインドネシアの新しい金・銅山、グラスバーグがいよいよ生産を開始する……というのが彼の推奨理由でした。
グラスバーグはとても険しい山の中にあるのでアクセスが難しく、本当にそこで金がでるのか(ちょっと眉唾物だな)と思う投資家が多かったです。
しかし、あれから27年……グラスバーグは今日まで素晴らしい生産性を維持してきました。
そのグラスバーグでは現在も生産が続いているのですが、いよいよ露天掘りで採取できる銅ならびに金は掘り尽くしたので、今後は地中での生産に移ります。
現在、同社はこの重要な移行期にさしかかっており、それに際して採掘権の一部売却も交渉されています。
同社がグラスバーグの露天掘りで生産した銅や金は、実は確認埋蔵量の10%に過ぎません。残りの90%は、未だ手付かずのままです。
露天掘りでは膨大な量の土砂を動かさなければいけません。それに露天掘りのピットが深くなればなるほど、採掘現場へ降りてゆくためのアクセスは長くなり、効率は下がります。
するとある時点で露天掘りによる生産は非効率になってしまうのです。
この「そろばん」を説明するには、動画による理解が最適だと思います。下はグラスバーグの鉱床がどうなっているかを説明する動画です。

この銘柄は僕にとって思い出深いです。
なぜなら1988年にアメリカに来たとき、当時僕が勤めていたSGウォーバーグの金鉱株のアナリスト、ダグ・ニュービーが「この株は大化けする!」と語っていたからです。
同社のインドネシアの新しい金・銅山、グラスバーグがいよいよ生産を開始する……というのが彼の推奨理由でした。
グラスバーグはとても険しい山の中にあるのでアクセスが難しく、本当にそこで金がでるのか(ちょっと眉唾物だな)と思う投資家が多かったです。
しかし、あれから27年……グラスバーグは今日まで素晴らしい生産性を維持してきました。
そのグラスバーグでは現在も生産が続いているのですが、いよいよ露天掘りで採取できる銅ならびに金は掘り尽くしたので、今後は地中での生産に移ります。
現在、同社はこの重要な移行期にさしかかっており、それに際して採掘権の一部売却も交渉されています。
同社がグラスバーグの露天掘りで生産した銅や金は、実は確認埋蔵量の10%に過ぎません。残りの90%は、未だ手付かずのままです。
露天掘りでは膨大な量の土砂を動かさなければいけません。それに露天掘りのピットが深くなればなるほど、採掘現場へ降りてゆくためのアクセスは長くなり、効率は下がります。
するとある時点で露天掘りによる生産は非効率になってしまうのです。
この「そろばん」を説明するには、動画による理解が最適だと思います。下はグラスバーグの鉱床がどうなっているかを説明する動画です。
2:15 将来の採掘場所はグラスバーグ露天掘りピットの下になる。
2:20 ブロック・ケイブが将来の採掘場所。赤の線は将来の坑道。青は既にある坑道。
2:32 クーチン・リヤドも詳細の採掘場所。
2:42 その東に現在採掘が行われているビッグ・ガサ鉱床がある。7,000トン/日へ。
2:55 DOZ(ディープ・オレ・ゾーン)鉱床も現在、採掘が行われている。
2:57 DMLZは近く採掘が開始される。
3:28 これらの鉱床には、リッジ・キャンプ・ヤード(Ridge Camp Yard)から水平に掘られる坑道からアクセスする。
5:22 地中でダイナマイトを爆発させ、鉱床を砕いて、それを地下を走る貨車に落とし込む。