五月に入りましたね。
私も絶賛五月病なわけですが、この時期、気が滅入ることもあるでしょう。これから梅雨に入ったりとますます気分が沈みそうで不安になったりもします。
そこで、サクッと読めて前を向ける小説を5つ紹介します。読後、少しでも元気になっていただければ何よりです。
再生
一冊目は石田衣良さんの『再生』。12編もの短編小説が収録されています。
あとがきに書いてあるように「半数以上は直接本人から話をきき、小説に仕立て直したもの」だそう。もしかしたら私たちの人生にも起こりうるかもしれないというリアリティがあります。
まるで誰かの「人生の一ページ」を覗いているような気持ちになり、「つらいのは自分だけじゃないんだ」と楽になります。
海を見に行こう
こちらも短編小説です。海辺に住む6人の男女が、それぞれに迷いながら足掻きながら進んでいく6つのストーリー。連作ではないのですが、どことなくお互いがつながっていてじんわりと心が温まります。
雨の日に紅茶でも淹れながら読みたい本です。
僕の隣で勝手に幸せになってください
私の処方箋と言っても過言ではない一冊です。笑
元気そうだと安心するけど別に自分が安心したいために君の元気を願っている訳ではないので君は安心して元気でいて下さい。
— 蒼井ブルー (@blue_aoi) 2013年6月25日
心にスッと入ってくる言葉たちがジワ〜っと広がって、自然と涙がこぼれます。初読時は嗚咽しながら読み終えて、そのまま泣き疲れて眠ってしまいました。
NAKUNA
『僕の隣で勝手に幸せになってください』の続編です。
同じ作業を続けていると途中で何がいいのか分からなくなってくる。一周まわってシンプルなものがいいと思えてきたりもするし、いやでもそれってスタートに戻っただけじゃない?と不安になったりもする。分からない、何が分からないのかも分からない。神様お願い、降りてきて。それかアイス買ってきて。
— 蒼井ブルー (@blue_aoi) 2015年1月14日
前作よりもエッセイが長く、特に引越しするときの話が好きです。
だから、そばにいて
作者であるカフカさんのツイートをまとめた一冊。迷っている私たちをふわっと包み込んでくれる言葉がたくさん詰まっています。
myself/006. pic.twitter.com/a93imoubih
— カフカ (@kafuka_monchi) 2016年4月28日
プラスチックという珍しい装丁がプレゼント用としてもおすすめ。
まとめ
五月病になると心身ともに疲れてしまって何事にもやる気が起きないものですが、時には心の小休止も大事だと思います。
ポイントは自分をいたわってる感を出すこと。どんよりとした雨の日でも、紅茶を淹れて本を読んでいたら、ちょっとは自分を大切にできてる気がする。そんなのでいいと思います。
あとは、部屋を片付けてみたり。気が滅入ったときは物を捨てることです。昔の自分にさよならできた気分になれます。
雨が止んで、晴れ間が出てきたら近くの花屋さんで花を買ってきてもいい。
こんなことを毎日するとなると逆に疲れてしまいそうですが、「疲れたな」「しんどいな」とベットから出たくない日にはじんわり効いてくるものなんです。気持ちが落ち着いたら、ベットから出てカーテンを開ける。着替えるのが面倒だったら着替えなくてもいい。その日1日をゆっくり、自分のためだけに使えたら、また明日も頑張れそうです。
ひつじのヒトコエ
どうしてもしんどいときはいたわってる風、でいいんですよ。