フィリピン大統領選まで1週間 4候補の接戦続く

フィリピン大統領選まで1週間 4候補の接戦続く
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投票まで1週間となったフィリピンの大統領選挙は、4人の主要な候補者による接戦が続いていて、各地で大規模な演説会を開いて票の取り込みを図るなど、最終盤を迎えた選挙戦は熱を帯びています。
フィリピンでは、アキノ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の投票が今月9日に行われます。
選挙戦は、アキノ大統領の後継のマヌエル・ロハス氏(58)と、野党出身で現職の副大統領のジェジョマル・ビナイ氏(73)、それに、無所属の上院議員のグレース・ポー氏(47)と、南部ミンダナオ島のダバオ市長を務める野党のロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)の、4人の主要な候補者による接戦が続いています。
世論調査では4人の支持率が汚職疑惑や失言などで目まぐるしく変わり、最新のデータではドゥテルテ氏がややリードしていますが、その後、巨額の資産を隠していた疑惑が持ち上がり、影響が注目されています。
今回の選挙では南シナ海を巡る問題への対応も争点の1つとなっており、ロハス氏とポー氏が同盟国アメリカなどとの関係を強化して中国に対抗する考えを強調している一方で、ドゥテルテ氏とビナイ氏は対話を通じて中国との関係構築に取り組む姿勢を示しています。
候補者たちは、1週間後に迫った投票日に向けて、連日、各地で大規模な演説会を開いて票の取り込みを図るなど、最終盤を迎えた選挙戦は熱を帯びています。