都庁の甘い公用車使用基準
東京都知事・舛添要一は2020年の東京五輪・パラリンピックの前、18年2月に都知事選が行われることを忘れているのではないか。当然のことだが、舛添は再来年の都知事選で再選されなければ、知事として東京五輪を迎えることはできない。
そのことを軽視しているのであろう、舛添は海外出張時に高額宿泊費を使用したのに加え、公用車でほぼ毎週末に神奈川県湯河原町にある別荘に通っていたことが発覚しても、強気の反論を続けている。
それが不評を買う一方、東京都議会のドンである自民党都連幹事長・内田茂との関係が悪化。都知事選で舛添を全面支援した自民党内で批判が高まり、舛添の再選に暗雲が垂れ込めている。
公用車で別荘に通っていた問題は4月27日発売の「週刊文春」で明るみに出た。舛添は同日午前、記者団に「ルール通り、やっています。まったく問題ありません」、「(危機管理は)態勢がしっかりしていれば大丈夫だ」と強調した。
翌28日の記者会見では、舛添は「公用車は動く知事室」と説明し、別荘近くにヘリポートもあるので危機にも対応できると力説し、体調のことまで持ち出した。
「人工関節を入れてる方はわかりますけど、わたしたちの東京の湯船はだいたいはユニットバスなんですよ。そうすると入れないんです。つまりおへそから下しか。たまたま湯河原のお風呂は足伸ばせるんです」
自宅のお風呂を改修すれば済む話だと思うが、食い下がる記者に、舛添はこう言って自分の行動を正当化した。
「あのね、政治家っていうのはトップリーダーなんです。先々のこと、大きなグラウンドデザインをかく作業があるんです」
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