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 京都の夏の風物詩「鴨川納涼床(ゆか)」が1日夕、京都市内で始まった。この日、西日本は高気圧に覆われ、和歌山県新宮市で30・2度、高知県四万十市で30・1度と真夏日に。京都市でも27・8度となるなど各地で6月中旬~7月下旬並みの気温となった。

 京都市下京区の京料理店「本家たん熊(くま) 本店」では、川辺にせり出した座敷で約30人をもてなした。祇園祭の山鉾(やまほこ)で、江戸後期以来の復活を目指す「鷹山(たかやま)」の保存会メンバーも笛や太鼓でお囃子(はやし)を奏で、風情を添えた。友人4人で訪れた京都市中京区の西村温(はる)子さん(61)は「納涼床にちょうどいい気候。空の下で聴くお囃子は音が引き立っていいですね」と話した。(興津洋樹)