フィリピンへ海自機貸与、訓練や整備も支援へ

読売新聞 / 2016年5月1日 13時9分

 政府は、退役した海上自衛隊の練習機(航空機)「TC90」をフィリピン海軍に貸与する際、フィリピン人乗組員の訓練や、現地での機体整備なども一括して支援する方針を固めた。

 南シナ海に面する国の警戒・監視能力を向上させることで、海洋進出を強める中国をけん制する狙いがある。

 中谷防衛相が2日にフィリピンのガズミン国防相と電話会談し、これらの包括的支援について正式に合意する。

 フィリピン海軍が所有する航空機は、行動半径が約300キロ・メートルと狭く、中国が進出する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島全域を警戒・監視することができない。このため、広範囲で活動できる航空機を求めていた。TC90の行動半径はフィリピン軍機の2倍以上で、南沙諸島の大半をカバーできる。

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