ミランは1日、セリエA第36節のフロジノーネ戦に臨む。クリスティアン・ブロッキ監督は、チームが一丸となって問題を乗り越えられない点にミランの問題があるとして、選手たちに団結を要求している。
シニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任してブロッキ新監督を任命し、初采配のサンプドリア戦では久々の白星を挙げたミランだが、良い流れは続かなかった。下位のカルピとドローに終わったのに続いて、前節は最下位エラス・ヴェローナに逆転負けを喫する結果に終わった。
チームが抱える問題点について、ブロッキ監督は試合前日の会見で次のように語った。イタリア複数メディアが指揮官のコメントを伝えている。
「問題は、リアクションを起こせないことだ。どのチームにもシーズンの中で苦しい時期は何度かあるものだが、グループとしてリアクションを起こすことができるチームはそこから抜け出せる」
「我々の選手たちは、チームメートと一緒にやるのではなく、一人ひとりが自分で問題を解決したいと思っている。困難なときにチームがバラバラになってしまい、個人の力で解決しようとしてしまうんだ。団結しなければならない」
来季ヨーロッパリーグ出場権の確保を至上命題とするミランだが、内容を度外視するわけではないとブロッキ監督は主張した。
「今の時期には結果があまりにも重要だ。イタリアではそれが一番なんだ。一番のルールは、勝ち点3を獲得することだ」
「だからと言ってチームに対して、全員が引きこもってワンチャンスで勝つことを狙えと要求するつもりはない。それは、別のシステムで戦っていたときであっても、決してこのチームの本質ではなかったことだ」
フロジノーネ戦では、前節に引き続いてMF本田圭佑がトップ下で先発することが予想されている。3試合ぶりの白星を挙げ、6位確保へ前進することができるだろうか。