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[ワシントン/デトロイト 3日 ロイター] - 韓国の現代自動車(005380.KS)と傘下の起亜自動車(000270.KS)は、自動車の燃費性を誇大表示して販売したことに対し、1億ドルの民事制裁金を支払うことで米当局と和解に達した。この種の和解金額としては過去最大という。
和解相手は米環境保護局(EPA)とカリフォルニア州大気資源局(CARB)。
ホルダー米司法長官は「この和解は世界の自動車メーカーに法律順守の義務があるという重要なメッセージに送るものだ」と話した。
和解の対象は120万台の乗用車とスポーツ多目的車(SUV)に及び、現代などは将来の法令違反防止費用に約5000万ドルを投じるほか、推定で2億ドルを超える排出権クレジットを喪失する。
クレジットがはく奪された分の温室効果ガス排出量は、43万3000世帯を超える家庭用電力の発電分に相当する。
EPAのジーナ・マッカーシー長官は「ルールにのっとって事業を行う企業が、法を犯す者たちと競争しなければならないのはおかしい」と指摘。その上で、現代と起亜は報告基準に関して最も悪質な違反を犯したと非難した。
EPAの調査で2011年━13年モデルに13の誤った申告が判明したことを受け、2社は12年11月、ガソリン1ガロン当たりの走行マイル数(mpg)を少なくとも1マイル高く申告したことを認めた。
司法省は2社の社員の刑事責任を追及するかどうかについてはコメントを避けた。
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