活断層観察施設 連休で見学者増える 岐阜

活断層観察施設 連休で見学者増える 岐阜
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熊本地震により、直下型地震を引き起こす活断層への関心が高まるなか、明治時代に岐阜県などを襲った濃尾地震の断層を観察できる施設の見学者が増えています。
明治24年10月に発生した濃尾地震は、岐阜県を走る根尾谷断層がずれて発生し、推定されるマグニチュードは8.0と日本の内陸で発生した最大級の地震とされています。岐阜県や愛知県を中心に7000人余りの犠牲者が出ました。
岐阜県本巣市の地震断層観察館には、濃尾地震により倒壊した家屋など被災状況を撮影した貴重な写真が展示されているほか、地震を引き起こした根尾谷断層の一部を掘り下げたコーナーもあります。熊本地震で関心が高まり、大型連休に入って30日までの入館者は例年の4倍近くに増えているということです。訪れた人たちは、上下に6メートルほど動いた断層の断面を目の当たりにして驚いた表情を見せていました。
岐阜県瑞穂市の男性は「熊本地震で断層が気になり、初めて見に来ました」と話していました。
地震断層観察館で説明を担当する梅田友子さんは、「濃尾地震の被害や活断層について知ってもらうことで、ぜひ防災意識を高め、地震に備えてほしい」と話していました。