燃費不正問題受け検査制度見直し検討へ 国土交通相

燃費不正問題受け検査制度見直し検討へ 国土交通相
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三菱自動車工業が燃費を実際よりよく見せる不正を行っていた問題を受け、石井国土交通大臣は26日の閣議のあとの会見で、専門の作業部会を設置し現在の検査制度の見直しなどメーカーによる不正の防止策を検討することを明らかにしました。
三菱自動車は軽自動車の4つの車種合わせて62万5000台で、タイヤと路面の摩擦や風圧といった燃費に影響を与える「走行抵抗」のデータに手を加え、燃費を実際よりよく見せる不正を行っていました。
この問題について石井国土交通大臣は、閣議のあとの会見で「今回の不正行為の全容を解明し責任を明確にしたうえで、今後このような不正行為が二度と行われることがないよう厳正に対処していく」と述べました。
そして、メーカーによる不正の防止策を検討するため、国土交通省と燃費試験などを行う検査機関の担当者がメンバーとなる、専門の作業部会を設置することを明らかにしました。
作業部会は28日に初会合を開き、「走行抵抗」など検査機関が燃費試験を行うためのデータを、検査を受けるメーカーがみずから集めて提出している現在の検査制度の見直しなどを検討することにしています。