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北朝鮮外務省の高官は２６日、アメリカが韓国との合同軍事演習を続ける以上、北朝鮮としても引き続きより強い対抗措置をとるとして、５回目の核実験なども辞さないという考えを強調しました。

これは、ニューヨークを訪れていた北朝鮮のリ・スヨン外相に同行している北朝鮮外務省の高官が２６日、帰国を前に経由地の中国・北京で記者団に明らかにしたものです。
このなかで高官は「アメリカはわが国に対する敵視政策を推し進め、核を使ってわれわれの生存権を脅かしている」と非難しました。そして、「アメリカが韓国との合同軍事演習を続ける以上、われわれも引き続きより強い対抗措置をとる」と述べ、５回目の核実験なども辞さないという考えを強調しました。
また、この高官はリ外相が２３日、ＡＰ通信のインタビューで、アメリカが毎年行っている米韓合同軍事演習をやめれば新たな核実験を中止する考えを示したと伝えられたことについて、「事実とは異なる」と否定したうえで、同じ内容の提案を北朝鮮が去年行ったものの、アメリカが受け入れなかったため、この提案はすでに無効だと強調しました。
リ外相の発言を巡っては、アメリカのオバマ大統領が「真剣に受け止めていない」と即座に拒否しており、北朝鮮としては提案そのものが無効だとすることで、アメリカに一歩も引かない姿勢を示すねらいがあったとみられます。