日本は先進国の中でも低水準!?世界各国の最低賃金と日本との比較について

アルバイトを選ぶ際のポイントの一つに『賃金』があります。
当然仕事内容や立地、その他待遇など決め手となる様子は複数あるのですが、限りある時間を使って労働するわけですからその効率の目安とも言える賃金は重要な要素と言えます。
そんな時給には多くに国で最低額が保障されていて、特に日本では都道府県ごとに定められています。
しかしながら2015年には学生を中心とした若者グループが全国で最低賃金1500円の実現を求める街頭デモを行ったこともあったように、日本の最低賃金額は年収に換算して166万円とワーキングプアの指標とされる年収200万円を下回っています。
先進諸国の最低賃金は1000円以上の国も多く、先進国の中でも日本は比較的低水準にあるのが現状です。
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◆主要国の最低賃金

OECD(経済協力開発機構)の2015年発表の資料の中に2013年度の世界主要国の最低賃金についての内容がありました。
http://www.oecd.org/social/Focus-on-Minimum-Wages-after-the-crisis-2015.pdf
この資料によると2013年の主要国の最低賃金の上位10カ国は下表の通りです。

※ベルギーは月給1559ユーロを週38時間労働で計算。
オランダは月給1463ユーロを週40時間労働で計算。
圏外の主要国としてはアメリカが715円、韓国が444円、そして日本が749円でした。
物価や税が国により異なるので一概には言えませんが、それでも上位の先進国は日本の749円と比べ高い水準にあると言えるのではないでしょうか。
◆なぜ日本の最低賃金水準は低いのか?

しかし世界第3位のGDPを誇る経済大国である日本においてなぜ最低賃金がOECD主要国の中で比較的低水準となっているのでしょうか?
その理由のひとつとして、日本では1959年に最低賃金法が定められましたが、当時は終身雇用や年功序列といった制度が定着していたことも挙げられます。入社後のしばらくの間は生活が苦しくても将来的には最低賃金の水準からはすぐに抜け出せ安定した生活が保証されていたので最低賃金のレベルは大きな問題ではありませんでした。
しかし1990年代以降、終身雇用や年功序列型賃金制度が徐々に崩壊し、時給で働く非正規労働者の割合は徐々に高まってきました。つまり当時はパートやアルバイトといった非正規労働者は学生や主婦などが中心で、家計を担う責任を持っていた人は少なかったのが、現代では非正規労働者の割合の増加とともに最低賃金に近い水準での生活を余儀なくされる人が増加したためワーキングプアの問題としてマスコミ等に取り上げられることが増え大きな問題ともなってきたのです。
このように日本の最低賃金は世界の先進国の中で低水準に留まっています。
安倍政権も2015年の経済財政諮問会議で、最低賃金を年3%程度をめどに徐々に引き上げ全国加重平均で1000円を目指すと表明しました。
しかしながら日本の最低賃金はここ10年間では年平均14円程度(平均1.9%)の増加ですので決して平坦な道ではないのではないでしょうか。
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