ぼくは度々ブログで面白い人の人生を紹介しているんですが、今回の方もマジで面白いです。
今日ぼくが語るのは、完全オーダーメイドの花屋さんを手がけているユイさん。
ユイさんは従来の花屋さんとは違い、実店舗を構えていません。
その代りにサロン(事務所)を持っていて、そのサロンにて世界に一つのオーダーメイドの花束を作っているんです。
イメージとしては、個人ネイルサロンの花屋さん版と想像してもらえればいいですね。
みなさんも大切な人に花束を贈る機会があるとおもいます。
花束を贈る時というのは特別なタイミングであり、大切な相手だからこそできるだけ喜んでもらいたいはず。
そんな大事な人により喜んでもらえるようにユイさんは情熱を込めてオーダーメイドの花束を作っているんですね。
っで、ユイさんって写真の通り美人じゃないですか。話すと気さくな関西弁でとてもパワフル、一発で好感が持てるんです。
きっとユイさんファンのお客さんも多いとおもうんですよね。
しかし、こんな美人なユイさんの生い立ちがスゴかったんですよ。
化粧ダメ、門限19時、テレビも見ちゃいけないという厳しい家庭で育てられる
ユイさんはとても厳しい家庭で育てられました。
どれくらい厳しいかというと一番多感である思春期の時期にピアスダメ、化粧ダメ、バイトダメ、服も白や紺、黒といった地味な色しか着させてもらえない、それに加えて門限は19時。
という制限ありまくりの生活をしていたのです。
いくら女性とはいえ厳しすぎる。。。
テレビも長時間見ていると、「どうしてそんなにテレビばかり見ているんだ」と叱られます。
そんな環境ですから、ユイさんに自由はありません。
っで、こんな厳しい家庭だからこそ打ち込む対象は必然的に「勉強」になるワケです。
勉強のしすぎで頭から血が出る。。。
ユイさんは厳しい両親にどうにか自分を認めてほしくて勉強を一心不乱に取り組みました。
中学1年の時から夜中の2時〜3時まで習った授業の内容を復習。
その情熱は「秘伝の書」という自分専用の教科書まで作ってしまうほど。
また、定期テストの度に知恵熱を出してしまうくらい壮絶だったのです。
そして、ユイさんは高校時代のある日、勉強のしすぎで頭がかゆくなる現象に見舞われます。
そして、何度も何度もかいているとなんと頭から血が出たという。。。。
勉強のしすぎで頭から出血するってどういう状態ですか!笑
最愛の祖父の危篤によって頭皮に異変が。。。
そんな勉強漬けの日々を送っていたユイさんも大学生になり、勉強以外に学園祭のスタッフ活動にも精を出します。
ただ、相変わらず勉強も120パーセントで取り組んでいたので、周囲の友人から「あなたきっといつか身体おかしくなるよ」と心配されていたそうです。
そんな最中、ユイさんに人生において大変な出来事が。。。
それが最愛の祖父の危篤です。
ユイさんは長女で初孫だったということで大変かわいがられたのです。
そんな祖父が倒れたということでもう気が気ではないユイさん。
ある日、お風呂で髪の毛を洗っていたところ、手の平にまるでホラー映画のように髪の毛がびっしりとこびりついていたのです。
そして、手のひら大の大きなハゲが出来てしまいます。
元々、髪の毛が多くて「髪の毛の少ない人に髪の毛あげたい!」くらいに思っていたユイさんはもう騒然。
「頼むから私に毛髪を毛髪を毛髪を毛髪をぉぉぉーーーー!!!」と懇願。
お母さんが余りにもふびんに思ってカツラを買ってもらうほど、悲惨な状況だったのです。
「あなた趣味とかないの?」、ハゲたから花屋を始めました
しかし、実はこのハゲたことがユイさんに大きな運命をつくります。
ハゲたユイさんに対してオバが声をかけます。
「あなた今まで勉強ばかりの人生だけど、何か趣味とかないの?」
このオバの問いに対して答えられなかったユイさんはオバが習っていたお花を一緒に始めるようになります。
このお花こそが現在のユイさんの職業になるのです。
ユイさんはお花を続けながらも、大学を卒業しブライダルスタイリストに就職します。
結婚式は多くの人にとって人生に一度の出来事。
そんな仕事だからこそ、やりがいもあるしお客さんから感謝を述べられたり、指名をもらえたりと順風満帆でした。
ただ、「自分だからこそ」できている仕事のようにユイさんはどうしても思えませんでした。
「自分がいなくても替わりはいくらでもいる」、そのように感じたのです。
幼い頃から両親にどうにかして褒めて欲しいと愚直に勉強に打ち込んできたユイさんはもっと替わりのきかない特別な人間で在りたいという想いがあったのです。
実はユイさんの父も祖父も独立して、自分で事業を展開していました。
ユイさんも彼らのように自分だけの仕事をしてもっと仕事に対しての「意味」を作りたいと考えたのです。
そして、ユイさんは独立を決意。
経営学を学び、自分だからこそできる完全オーダーメイドの花屋さんを起業するに至るのです。
花屋さんにこだわる人ってほとんどいない
ぼくがユイさんのことを知ったのは友人の紹介でした。
友人がぼくに「宮森ときっと合う人がいるよ」と声をかけてきたのです。
そして、ユイさんがどんな人間か聞いていくうちに、ぼくは友人の以下の言葉に刺さりました。
ユイさんは完全オーダーメイドの花屋さんをやってる人なんだけど、普通花屋さんってみんな特にこだわりないじゃん。
花束を買う時って大抵、家の近くか行く先の近隣にある花屋さんで済ませる。
ほとんどの人は「花束を贈る行為自体に価値がある」とおもってるからね。
っでも、花屋さん自身も店のある花で無難なモノを見繕う。
だからお客も花屋もお互いに花の種類やデザイン、ストーリーにまで突き詰めようとしない。
しかし、ユイさんは贈り相手のことを事前に下調べして、そのイメージに合った花をわざわざ市場に行ってまで探す。
そんな世界に一つだけのオリジナルの花束を作るから単に花を贈る行為だけでなく、デザインや過程にも価値を生み出してくれるんだよね。
このことを聞いてぼくはグッと来たんですよ。
確かにぼくも花束を何度か贈ったことあるんですが、花屋さんにこだわったことなんてなかったです。
近隣で見かけた花屋で済ませていました。
注文する際も予算を伝えて、あとは「出来るだけおしゃれに」とか「赤が好きなので、赤色は確実に入れてください」と伝える程度です。
花に対してこれほど熱い想いを持った人がいるんだとぼくは感動したのです。
ぼくもユイさんに花束をオーダーしました
ぼくは友人に言ってすぐにユイさんを紹介してもらいました。
そして、ちょうどぼくの大切な人が誕生日を迎えていたので、その人に贈る花束を依頼したのです。
ユイさんとはすぐに電話でやり取りをしました。
彼女は相手の性格や容姿に至るまでぼくに細かく聞いてきました。
ぼくも贈り相手を絶対に喜ばせたいと思ったので一生懸命に答えました。
それをユイさんはしっかりとメモに残していました。
贈り相手の誕生日パーティーの前日にぼくは花束を受け取りにユイさんのサロンのある都立大学駅に向かいました。
サロン内は天井が高く、色とりどりの花が飾ってあって、とてもおしゃれな空間でした。
ユイさんは今回のぼくの依頼のためになんと朝の3時にに起きて市場に行き、贈り相手をイメージした花を買い付けてくれていました。
それがこの花!!
すっごく美しい色!
これはバラの一種で、名前がものすごくカッコよくて「HANABI」(花火)と言います。
なんとこのバラ、市場でもたった20本しか仕入れてなくて、その内の10本を今回のために買い付けてくださったんです。
これは嬉しい!
しかも、このHANABIはドルチェ&ガッバーナのコレクションでも使われた代物なんだそうです。
ぼくの今回の贈り相手はファッション業界にずっと勤めてる方なのでその話を聞いてとても感激でした。
このバラは絶対に近所の花屋さんでは用意してくれないでしょう。
花束を集中して作るユイさん。
無言でプロの顔です。
そして、今回できた花束がこちら!
ぼくは一目見て「イイ!!!」と思いました。
今回のぼくの贈り相手のイメージにドンピシャだと思ったんです。
実際、この次の日にぼくは花束をプレゼントしたんですが、彼女はとっても喜んでくれたし、「すごく好きな色!」と絶賛してくれました。
一人でニヤッとしたい
ユイさんは完全オーダーメイドで仕事しているので、よく依頼主から感謝の言葉をいただきます。
つい最近も会社の開業祝いにと要望を受けて以下の花を作りました。
◯◯さんの真面目さと笑顔を連想させまた前田さん(ユイさん苗字)の優しさを感じました。想像していたとおり、すごく華やか爽やかな中気持ちがこもったお花を作って下さりほんとうにありがとうございました。前田さんにお願いして良かったです。
ユイさんはこういった依頼者から喜びの感想を送られてきた時に、スマホを眺めながらニヤッとするのがたまらなく好きなんだそうです。
うーん、イイ意味の変態ぶりで素晴らしいですね。笑
本当に優しい人は、他人の幸せを自分の幸せに変換できる人
つい最近知ったことなんですが、本当に優しい人というのは「他人の幸せを自分の幸せに変換できる人」なんだそうです。
ユイさんは人の喜んでくれた声を聞いてニヤッとできる人。
それはまさに他人の幸せを自分の幸せにできてることの証だとおもいます。
ぼくが花束を贈って相手に喜んでもらえた時もユイさんは自分のことのように喜んでくれました。
自分が気持ちを込めて取り組んだことに対して一緒になって喜んでくれる共犯者がいるのはとても嬉しいことです。
その時にぼくはユイさんに花束を依頼して本当に良かったと純粋におもったのです。
贈り物というのは「どれだけ相手のことを考えられるか」で感動の量が全然変わってきます。
花束を普通の花屋さんで依頼してもそこまで相手のことを考える機会をもらえません。
ユイさんのような完全オーダーメイドの花屋さんだからこそ、相手のことを一緒になって考える機会をくれます。
ぼくは今回ユイさんのおかげで贈り相手のことを真剣に考えて注文を出しました。
そして、ユイさんは見事それに答えてくれました。
それがたまらなく嬉しかったし、花束を贈った側のぼくも「イイ思い出ができた」と感じれたのです。
ユイさんの目標は「情熱大陸」に出ることです。
情熱大陸に出て、仕事に対する熱い気持ちや人のことを想う優しさをもっと社会に伝えていきたいのです。
過去に両親に認められたいという気持ち一心で頭から血が出るほど勉強に没頭したり、身内の不幸で脱毛に悩まされてもそれをチャンスに変えてきたり、紆余曲折あったユイさんだからこそ、社会に伝えられるメッセージがあるとぼくは思います。
ユイさんは今後花屋さん以外の事業にも取り組む計画もあって今後ますます楽しみですね。
みなさんにも恋人や家族、友人など大切な相手がいるとおもいます。
ユイさんのような情熱の塊のような人に依頼するときっと相手が喜ぶ素晴らしい作品を創ってくれますよ。
ユイさんのオーダーメイドの花束は6480円(税込)〜で承ってます。
個人や法人の贈り物など様々な依頼に応えてくれますよ。
特に現在は母の日の注文が殺到しているそうなので皆さんもこの機会にぜひ依頼してみてください。
ぼくは今回依頼してとても満足しました。
ユイさんへの依頼はこちらから。
info@charis-color.co.jp
オーダーメイドって本当に素敵だなと。
わっしょい!