【みのもんたコラム】炎上してもまたキャスター頑張ります
4月23日からインターネットテレビ局「Abema(アベマ)TV」の報道番組「みのもんたのよるバズ!」で2年半ぶりにキャスターに復帰しました。久しぶりだけど、良い雰囲気でスタートを切れたと思っています。
ネット用語では、批判が殺到することを「炎上」と言うらしいのですが、早速開設した公式ツイッターでも「炎上」しました。熊本地震についてつぶやいたら、誤解を生んでしまったようで「配慮が足りない」とか、いろいろな指摘を受けました。被災地で活動される自衛隊、警察、消防、地元自治体の方々の身を粉にした活躍には頭が下がる思いです。何より、被災者の方も一生懸命です。元の生活に少しでも近づけるよう、協力できることをしていきたいと思っています。
さて、立教大の後輩、古舘伊知郎さんが3月末で報道ステーション(テレビ朝日)のキャスターを辞めました。最後の放送も見ていたけど、もう少しやってもらいたかったな。今でも思っています。本人は「完全燃焼しました」って言ってたけど、滑舌が良くて聞きやすいし、テレビ業界にとって彼の存在は大きいよね。私も報ステに出演して少しお話ししたけれど、まだまだできるし、惜しいよね。
テレビは紙媒体と違っていろいろと、難しいのです。放送法で「政治的な公平さ」を順守することが決められていますから。私は自分の意見より、ゲストに呼んだ方の意見をたくさん引き出したいと思って仕事をしています。キャスターは「引き出し役」ですね。私はいろいろ意見を出してもらって、最後に視聴者側からの意見として突っ込んでみたりする。その繰り返しだったね。
番組開始前は、なるべく新聞全紙、読んでから番組構成を考えるようにしています。新聞を本気で熟読したら、1紙だけで40~50分はかかる。斜め読みしてスタッフと相談しながら、テーマを決めてました。毎日、この作業を続けることで時事問題にも詳しくなるし、頭がスッキリする。スポーツ新聞でシャレの利いた見出しを見つけると、番組の中でギャグとして使わせてもらったりしたよ。
社説を読んでも新聞はテレビと違って「自由」です。時に主張は対立するけど、私はそれで良いと思っている。事が大きければ大きいほど、意見なんて分かれるものだから。そのぶつかり合いが面白いし、勉強になるよね。「よるバズ」はキャスターとして最後の仕事になるかもしれない。だから、炎上しても頑張りますよ。(フリーアナウンサー)