笠原容疑者「2度と賭博しない」…巨人に誓約もどっぷり野球賭博

2016年4月30日6時0分  スポーツ報知
  • 野球賭博事件の構図

 賭博開帳図利(とり)ほう助の疑いで笠原将生容疑者(25)が逮捕されたことを受け、巨人は29日、球団の調査概要を公表した。

 2年前、違法カジノ店でバカラ賭博に手を出したことが発覚した笠原容疑者は、巨人からの調査に「二度と賭博はしない」と誓約。しかし、実際はそれと同時期に野球賭博を始め、その後、同僚選手を“賭博の道”に誘い込んでいた。

 巨人の調べによると、笠原容疑者は2014年4月上旬の名古屋遠征中、名古屋市内の違法カジノ店でバカラ賭博を行い、その店にサイン入り色紙を残したとの情報が同月中旬、球団に寄せられた。その際、球団の事情聴取に笠原容疑者は「中学・高校の先輩から『食事に行こう』と誘われ、ついて行ったところ、違法カジノ店に連れて行かれた。言われるままにバカラ賭博をし、80万円を受け取った」と説明したという。

 球団は笠原容疑者に80万円を返却させた上で「二度と賭博はしない」と反省の態度を繰り返し示したため、処分は罰金と厳重注意にとどめた。ところが実際には、笠原容疑者は斉藤聡容疑者(38)やA氏(NPBが常習賭博者と認定)を相手にこの頃、野球賭博を始めており、4月上旬には高木京介元投手(26)を野球賭博に誘い込んでいた。今年2月末、高木元投手に対する調査をした結果、笠原容疑者は賭博をやめるどころか、チーム内で野球賭博への勧誘を活発に行っていたことが判明した。

 球団は、再三にわたって笠原容疑者に調査への協力を申し込んだが、応じなかったという。

 笠原容疑者が斉藤容疑者と知り合ったのは約3年前。「頼れる兄貴のような存在」(笠原容疑者)で、次第に親交を深め、14年には野球賭博のレートである「ハンデ」を見せてもらい、野球賭博に手を出した。逮捕前、共同通信の取材に対し笠原容疑者は「スポーツマンは勝負の世界。ギャンブルは同じように燃えるし、やりたくなる」「普通に試合を見るよりわくわくする。高額を張った試合で、賭けたチームがピンチを乗り切った時はめちゃくちゃテンションが上がった」と話している。

 ◆野球賭博のハンデ 胴元は負けると思われるチームにだけハンデを付ける。客と胴元の「1対1」の賭けのため、競馬などの公営ギャンブルのような倍率ではない。例えば、巨人対ヤクルトでヤクルトに2.0のハンデが付けば、巨人に賭けた場合、最低でも2点差を付けて勝たなくては賭け金は戻ってこない仕組み。1対0で巨人が試合に勝ったとしても、野球賭博では「ヤクルトの勝ち」となる。ハンデ以上の差をつけて勝った場合、配当は賭け金の2倍になるが、賭け金の1割程度が手数料として胴元に引かれるパターンが多いとされる。

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