北アルプスや北海道 各地で山岳遭難相次ぐ
大型連休中の4月30日からから5月1日にかけて、北アルプスと北海道の山で登山者の遭難が相次ぎ、あわせて10人が滑落したり悪天候で救助を要請したりしています。このうち1人が死亡し、1人は意識がない状態だということです。
長野県と富山県にまたがる北アルプスの蓮華岳では、スキー場ではない斜面を滑るバックカントリースキーをしていた東京の50代の男性が滑落して動けなくなり、一緒にスキーをしていた仲間が30日夜に下山して、救助を要請しました。
警察官の救助隊が1日午前9時ごろ、男性を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。
警察官の救助隊が1日午前9時ごろ、男性を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。
北アルプス 蓮華岳1人意識不明
長野県と富山県にまたがる北アルプスの蓮華岳では、スキー場ではない斜面を滑るバックカントリースキーをしていた東京の50代の男性が滑落して動けなくなり、一緒にスキーをしていた仲間が30日夜に下山して、救助を要請しました。
警察官の救助隊が1日午前9時ごろ、男性を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。
警察官の救助隊が1日午前9時ごろ、男性を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。
北アルプス 奥穂高岳1人意識不明の重体
岐阜県の北アルプスでは、先月30日昼前、奥穂高岳の標高3000メートル付近の山荘近くで、川崎市の43歳の男性が登山ルートにあるハシゴから転落したあと100メートル下まで滑落し、意識不明の重体となっています。
男性は滑落の途中で別の男性にぶつかっていて、この別の男性も頭にけがをしましたが、警察によりますとけがの程度は軽いとみられるということです。
男性は滑落の途中で別の男性にぶつかっていて、この別の男性も頭にけがをしましたが、警察によりますとけがの程度は軽いとみられるということです。
北アルプス 奥穂高岳ジャンダルム 1人滑落
同じ奥穂高岳の南西側にある「ジャンダルム」と呼ばれる切り立った岩場の近くでは、3人組の登山グループの1人が滑落したという通報が先月30日夜、別の登山者から警察に入りました。現地は霧が深いということで、警察は、天候の回復を待って捜索することにしています。
北アルプス 立山連峰2人不明
富山県の北アルプス・立山連峰では、先月30日午後、剱御前にある山小屋から「視界が悪く身動きが取れない登山者が2人いるようだ」と警察に通報がありました。
警察によりますと、先月30日夜、剱御前の山小屋に泊まる予定だった富山県砺波市の62歳の会社員の男性が富士ノ折立と真砂岳の間で、身動きが取れなくなったとして山小屋に連絡してきたということで、この男性は「もう1人登山者がいる」と話していたということです。
その後、この男性とも連絡が取れない状態になり、山岳警備隊が1日朝から捜索していますが現場は吹雪で視界が悪く、2人はまだ見つかっていません。
同じ立山連峰にある雄山では、先月30日午後、東京都の51歳の女性が別の男性の登山者1人とともに悪天候のため身動きが取れなくなりました。警察の山岳警備隊が1日朝救助に向かった結果、午前8時半すぎに、山頂で2人と合流しました。2人とも意識はあるということです。
警察によりますと、先月30日夜、剱御前の山小屋に泊まる予定だった富山県砺波市の62歳の会社員の男性が富士ノ折立と真砂岳の間で、身動きが取れなくなったとして山小屋に連絡してきたということで、この男性は「もう1人登山者がいる」と話していたということです。
その後、この男性とも連絡が取れない状態になり、山岳警備隊が1日朝から捜索していますが現場は吹雪で視界が悪く、2人はまだ見つかっていません。
同じ立山連峰にある雄山では、先月30日午後、東京都の51歳の女性が別の男性の登山者1人とともに悪天候のため身動きが取れなくなりました。警察の山岳警備隊が1日朝救助に向かった結果、午前8時半すぎに、山頂で2人と合流しました。2人とも意識はあるということです。
北アルプス 前穂高岳 1人救助へ
長野県の北アルプス、前穂高岳では、東海地方の20代の男性が、道に迷って下山できなくなっていると本人から携帯電話で警察に通報がありました。警察によりますと、この男性とはその後も連絡が取れていて、目立ったけがもないということで、警察は天候の回復を待ってヘリコプターで救助に向かうことにしています。
北海道 芦別岳 1人救助
北海道中部にある芦別岳では、1日朝、仲間と登山をしていた40代の女性が登山道から滑落し、警察のヘリコプターで救助されました。女性は意識ははっきりしていて命に別状はないということです。