読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

昭和の女が作るポップアップメッセージカード Amazon段ボール仕様

web日記 日常

中原淳一が「贈り物のマナー」というエッセイに「贈るものと相手を考えて包装せよ」「リボンをかけよ」「メッセージカードを添えよ」「これらの配慮は贈り物が高価、華美であることよりよほどたいせつである」というようなことを書いていた。

たくさんの方にお礼の手紙や近況報告を差し上げたいと思いながらどうにも手が回らないでいる。メアドがわかる方にはメールでご連絡させていただいたけれども、わたしは昭和生まれ、文通育ち、授業中には手紙を回した世代なので、こういうときは紙の手紙を送りたい。でも書くのが遅い。ブログ書くのも数時間かかる。

 

しかし中原淳一の提案を読んで、「そうだ、カード作ろう」と思った。わたしは図画工作好きな子供で、手を動かすことの一環に絵があり、手紙があったのだった。

 

いただいたものに見合うお返し、いただいた方のご年齢にあったお返事を、自分の年齢からして失礼のない、恥ずかしくない文章で…と雑誌「クロワッサン」のムックなど参考に眺めていると、いよいよ筆が進まない。本末転倒である。

 

というわけでカードを作りました。

 

ポップアップカードの作り方

 Amazon段ボールには愛が詰まっている。

 

鳥とAmazon段ボールカード

f:id:kutabirehateko:20160501114325j:plain

画像ではわかりづらいけれど、段ボールの蓋部分にセロテープが貼ってある。

 

f:id:kutabirehateko:20160501114331j:plain

お花ついてるバージョン。

 

f:id:kutabirehateko:20160501114337j:plain

蓋がびりびり破れるタイプの箱。蓋のところに折り目がついている。

 

f:id:kutabirehateko:20160501114317j:plain

わたしは緑の色覚異常があるので、これはみなさんとは違う風に見えていると思う。

 

その他アレンジ

 鹿児島から美味しいものと励ましを送って下さる方に向けて作りました。

 

作っていると楽しい。「書かなければ、出さなければ」という後ろめたさが弱まって、「うれしかったな。ありがとう」「ここにシール貼ってかわいくしよう」「喜んでくれるといいな」と気持ちがこもる。気が付くとわたしが夢中になっている後ろでもちおもプログラム組んだりしていた。

 

四月は終わってしまったけれど、郵便局が開いたら少しずつ送ります。カードじゃないこともあります。どうか気長にお待ちください。そしてご連絡先もお名前も出さずにお見舞いを送って下さった紫の薔薇の人へ。わたしたちの感謝があなたの幸運をまし、危機を乗り越える力になることを祈っています。

 

手紙好きになったきっかけの本

ルイス・キャロルが主に少女をナンパするために生涯にわたって書き続けた手紙を集めた本。*1これら珠玉のエッセイ、ショートストーリーの名作がたったひとりの人へ向けて書かれたのだと思うと手紙の豊かさに圧倒される。「大人になったらわたしもこんな本になるくらい手紙を書くんだ」と思っていた。でもいまはむかし出した手紙の大半は、お願いだからひっそり燃やしてほしいと思う。

 

kutabirehateko.hateblo.jp

*1:わたしが持っているのは初版で、少女のヌードが収録されているので再販はないと思う。小児性愛者死ねと思わないのはたぶんこのせいだ。