蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】関東大学サッカー 桐蔭横浜大、首位キープ 駒大暫定3位2016年5月1日 紙面から 第90回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は4月30日、各地で第5節第1日の1部4試合、2部2試合が行われ、1部では1−1で明大と引き分けた桐蔭横浜大が首位を守った。前半39分にMF佐藤碧(あおい、4年・関東第一)の得点で先制した桐蔭横浜大は後半終盤に追いつかれたものの、開幕5戦負けなし。2位早大は法大とスコアレスドローに終わり、首位取りはならなかった。駒大は3−1で国士舘大に快勝し、暫定3位に浮上。残りの1部2試合、2部4試合は1日に行われる。
◇明大1−1桐蔭横浜大ツキにも恵まれたゴールで、桐蔭横浜大が首位の座を守った。前半39分、相手のヘディングでのクリアをMF佐藤が顔面でブロック。これが近くに運良くこぼれ、GKとの1対1から右足アウトサイドキックで落ち着いて沈めた。 歓喜の4年生はシュートの後、ゴール裏へと走り抜けた。ベンチ前ではスタッフ同士が抱き合って喜んだ。佐藤は試合後、「ボールがうまくこぼれてきたので、ラッキーでした。(シュートは)打てば入ると思いました。外す気はしませんでした」と振り返った。 終盤まで1−0の状態が続いたため、逃げ切れそうな雰囲気もなくはなかった。「またヒーローになれる」。そんなことを考えながらプレーしていたという背番号「12」。自身の得点が1−0の勝利へとつながった開幕戦が頭をよぎった。その再現とはいかなかったが、結果的に貴重な勝ち点1をもたらす一発となった。 ゴールシーンを思い返してニッコリとした一方で、「(2−0に)突き放すチャンスもあったので、もったいない引き分けだったという印象があります」と、悔しそうな表情ものぞかせた。シュート数は明大の11本に対し、桐蔭横浜大は4本。数字的にはむしろ敗れていてもおかしくなかったが、「負ける気はしませんでした」と強気に語った。 「首位に立つなんて開幕前は考えていませんでした。開幕戦に勝てたのが大きかったんです。あの勝利で“やれる感”が出て、勢いに乗ることができました。今は自分たちが首位にいても不思議ではない気がします」 これで3勝2分け。無敗を続けることで少しずつ積み上げてきた“やれる感”が今はかなりの高さになった。佐藤とチームには今、自信がみなぎっている。 (関孝伸) ◆DF河面FK弾も明大3戦白星なし勝利を誓って臨んだ明大は勝ち点1を手にするだけにとどまった。0−1とリードされて迎えた後半38分、DF河面旺成(かわづら・あきなり、4年・作陽)が2戦連発となる左足FK弾をねじ込んだが、逆転するには至らなかった。開幕2連勝の後、これで3戦白星がない。河面は「前(攻撃)の選手が点を決めてくれたら、チームは助かります」とちょっとぼやいた後、「ただ、一度勝ちさえすれば、そこから勝ち続けられると思います」と話した。 ◆早大無念ドロー 首位取りならず◇早大0−0法大勝てば単独首位だった昨季王者の早大は無得点で引き分け。チームスローガン「WASEDA THE 1ST」の通り、常に1位であり続けての連覇を目指しているだけに、DF新井純平(4年・浦和ユース)は「コイントスで風上を取り、前半で勝負を決めたかったのですが、惜しいというシーンも前半に2つくらい。もっと(攻撃の)質を高めないといけません」と厳しい表情だった。 ◆試合が一時中断早大−法大の後半、ともに法大MFの大迫柊斗(2年・鹿児島実)と青柳燎汰(2年・前橋育英)が空中戦で激突し、試合が約15分間中断した。2人とも意識はあったが、大迫は頭部の出血が多く、青柳とともに救急車で競技場近くの病院に搬送された。連勝を狙ったチームは早大と引き分け。長山一也監督は「2試合連続で無失点だが、点を取れないと(勝ち点は)1止まり。もっとゴールへ迫るプレーがほしい」と話した。 ◆大谷2発!!駒大暫定3位 国士舘大に快勝◇駒大3−1国士舘大長期離脱中の主将に贈る白星だ。2戦連続ドローだった駒大が3節ぶりに勝ち、暫定3位に浮上した。先制点を含む2得点のFW大谷真史(4年・広島ユース)は「『国士舘大戦が(今季の)分岐点になる。勝ちに執着しよう』とミーティングで話したんです」と胸を張った。 「あいつのためというのが大きいんです」(大谷)。あいつとは、今季初白星となった第2節の日体大戦で、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂したGK森建太主将(4年・市船橋)。森は国士舘大戦前、メンバーひとりひとりにメッセージ動画を送ったという。 同期のMF金大生(東京朝鮮)は1−0の後半6分、足首の捻挫で痛む右足で今季初得点を決めた。「今週はまともに練習できなかったので、(秋田)監督の期待に応えようと思っていました。インカレ(全日本大学選手権、12月)に出れば、(森も)間に合うかもしれないですし、これからも勝ち続けたいです」。4年生の、駒大全員の思いはひとつ。主将のために、これからも白星を積み重ねる。 (関陽一郎) ◆神奈川大初黒星 東海大に苦杯◇東海大2−1神奈川大前節まで開幕4連勝を飾ってきていた2部首位の神奈川大は1−2で敗れた。相手のシュートは2本だけだったが、それをともにゴールに結びつけられた。後半6分にMF日高拓登(4年・JFAアカデミー)の公式戦初得点で振り出しに戻したが、終盤にPKで決勝点を許した。日高は「もちろん負けたくはなかったですけど、この負けは自分たちを一から見つめ直すいい機会になります」と、前を向いた。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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