久保智祥
2016年5月1日11時50分
京都御苑(京都市上京区)に九つある門のひとつで、幕末の禁門の変(1864年)の舞台となった「蛤御門(はまぐりごもん)」の名前の由来について、通説を覆す可能性がある資料が見つかった。1700年代の大火で「開かずの門」が初めて開いたことから、焼けて口を開くハマグリに例えたというのが通説。しかし、大火以前の資料に「蛤門」の記述があった。
蛤御門は1675年に造られ、明治期に御苑西側の現在地に移築されるまではやや東側に南向きに立っていた。新在家(しんざいけ)御門とも呼ばれるが、宝永の大火(1708年)や天明の大火(1788年)の際に開いたエピソードから「蛤御門」の名前がよく知られている。
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