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【ゴルフ】

鈴木愛2打差2位 逆転Vへ福嶋浩子に食らいついた

2016年5月1日 紙面から

ホールアウト後、熊本地震の義援金を呼びかける(左から)川満陽香理、福嶋浩子、鈴木愛=静岡・グランフィールズCCで(神代雅夫撮影)

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◇サイバーエージェントレディス<第2日>

 ▽30日、静岡県三島市・グランフィールズCC(6562ヤード、パー72)▽晴れ、気温21・1度、西南西4・2メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ5人)▽観衆2449人

 ツアー未勝利の福嶋浩子(38)が通算8アンダーまで伸ばしてトップを守ったが、鈴木愛(21)=セールスフォース=も負けじと5バーディー、3ボギーの70と伸ばして6アンダー単独2位をキープ。14年日本女子プロ選手権以来のツアー2勝目へ、2打差を追って最終日最終組で一騎打ちだ。3打差の3位には昨季賞金女王イ・ボミ(韓国)がつけた。

 最終18番で2メートル半残したパーパットを難なく決めた。現在パッティングランク1位、鈴木愛。

 「いや、自信はなかったんですけど…入ってくれてよかったです」。初Vへ向けてひた走る福嶋浩子に、ただ1人食らいついた。

 この日は「昨日に引き続きショットがけっこうよかったけど、3パットもあったし、もったいないボギーもあった。でもアプローチ、パットでいいパーが拾えた」という。初日28、2日目25で、2日間の合計パット数は福嶋浩子、東浩子と並び出場選手中最少の53。難グリーン攻略が大きなカギとなるこのコースは、まさに“パッティング女王”の面目躍如の場だ。

 奪ったバーディーは5つ。2番で3メートル、6番ではグリーン手前カラーからの5メートル、9番で1・5メートル、15番で4・5メートルを決めると、16番ではグリーン左からの15ヤードをチップインさせた。「14番でラインも微妙な、気持ち悪い感じの1・5メートルのパーパットを決められたのが15、16番のラッキーにつながったと思います」

 鈴木にとって福嶋浩子は「よく話をする、相性のいい先輩」。折に触れ、主にメンタル面の相談をするカウンセラーのような存在でもある。昨夏に練習ラウンドをともにした際には「初日のゴルフがいつもうまくいかないとか、あらゆる悩みを打ち明けて、全部に答えをもらいました」。

 しかし、勝負の世界は非情。つかめそうでつかめずにいるツアー2勝目のチャンスを逃すわけにはいかない。「今年に入ってずっと調子がいいし落ち着いてる。勝つのは今週かもしれないと、前向きに考えています」。逆転Vのイメージはできている。 (月橋文美)

 

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