2015年1月4日日曜日

東京証券取引所の見学



株式投資をされる方もそうでない方も、東京証券取引所(以下、東証)に行ったことありますか?
行ったことはなくても、上記のような写真は見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。日本の株取引の中心地です。
さて、ロイターなどの記事によく出てくるこのちょっとオシャレな円状電光掲示板のある場所、実は誰でも自由に見学できるのです。今日は、この東証の見学のポイントを書いていこうと思います。
(ぼくが最後に行ったのが2014年夏ごろなので情報が古い可能性はありますが、基本的にはそんなに大きく変わることはないと思います。)



東京証券取引所とは

ぼくたちが証券会社を通して行う株の売買の注文は東証に送信され、ここで実際に取引が行われます。東京証券取引所では上場銘柄の審査や、取引が正常に行われているかのチェックなどの業務を行っています。ぼくたちが直接東証へ注文を出すことはできませんが、東証があるから株取引ができるのです。

東証の見学は無料で、事前予約等も必要ありません。たまに中高生の社会見学が行われていてちょっと騒がしい時もありますが、基本的には閑散としています。外国人もしばしば見かけます。ぼくは個人投資家に話しかけて情報交換をしたりもしています。
(見学は平日の9時から16時半まで可能ですが、せっかくですから取引が行われている15時までに行かれることをオススメします。)

チェッカーの見学

(撮影がヘタですみません…)


東証の名物、頭上をくるくる回る電光掲示板のことを、チェッカーと呼びます。チェッカーには、取引が成立した会社の株価が表示されます。取引がたくさん成立している時は表示する会社が多くなりますから、回転速度が速くなります。逆に取引があまり成立していない場合には、ゆっくり回転します。また、写真右部に写っている電光掲示板には、日経平均株価、TOPIX、売買代金などが載っています。
(チェッカーには、株価があがった場合は赤、下がった場合には緑で表示されます。ぼくが行った日は大幅に上がっていた日だったので、チェッカーは真っ赤でした。)

チェッカー以外の見所

東証に行くならまずはチェッカーをご覧いただきたいのですが、もちろんそれ以外にも見所はあります。証券取引の歴史を展示している資料室エリアでは、昔の株券などを見ることができます。株取引をしている人でも、本物の株券を見たことが無いという方はたくさんいらっしゃると思います。ぜひ一度ご覧になってみてください。

実際に触って操作できるコンピュータもたくさん存在します。企業のニュースがたくさん流れてくるソフトでは、毎分すごい量のニュースが流れてきて、それだけでも臨場感を味わえます。株取引のシミュレーションを行うソフト、芸能人が出演している入門動画などもあります。
(上級者の方向けの見所としては、東証と企業がやりとりしている文書なども公開されています。)

おまけ…チェッカーの中心で仕事をしている人たち

直径17メートルのチェッカーのずっと下のほうにはテーブルがあり、そこで働いている人たちがいます。彼らは取引が正しく行われているかなどの監視業務をしています。本来はビルの中ですればよいのですが、公開しているのはイメージ戦略といわれています。そもそもチェッカーも本来必要ありません。主に、公正な取引が行われているというアピールをするために存在します。
(中で監視業務をしている人たちは取引を監視する傍ら、見学者から常に監視を受けているというわけです。TOKYO MXなどでは毎日みっちり中継されており、落ち着かないことこの上ないでしょう。ちなみに、株価が下がっても頭を抱えてうなっているような社員は実際には見たことがありません。)

いつも共有ありがとうございます。よければ今回もお願いします。
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