将太の寿司を読んだことがない方にはさっぱりわからないタイトルかと思います。
そして将太の寿司を読んだことがある方にすらさっぱり分からないタイトルである可能性もあります。
新人寿司職人コンクールの決勝戦、最終課題のお話です。
拍手をうつ審査員が一番偉かった時期です。
この審査員が寿司を食べた時に拍手をパアン!と打つと、「凄くおいしかった」という意味になります。
ラーメン発見伝の有栖涼が美味いラーメンを食べた時に見せる大仏顔みたいなものです。
決勝戦に参加しているのは以下の四人です。
・将太
主人公。
・清水哲也
マグロの扱いに長けている。通称マグロ哲。
・奥万倉さん
元ヤンのイケメン。一度将太を負かしている実力者。包丁さばきに定評がある。
・木下藤吉
海苔と米に詳しい。
寿司の順番
この決勝戦最終課題では、10カンの寿司を一つずつ出して審査員に食べてもらうという形式になっており、参加者はあらかじめ出す寿司の順番を決めていました。
一食ごとにポイントをつけ、最終的に総合点で一位の者が勝利者となるという仕組みです。
最初は皆、予定通りの順番で寿司を出していきます。
しかし序盤に一人、頭ひとつ抜け出した者がいます。
藤吉です。
藤吉が出す寿司は、毎回のように拍手が飛び出し、彼は順調にポイントを重ねていきました。
序盤の3カンで審査員が拍手を打ったのは藤吉の寿司だけでした。
ここであせったのはマグロ哲と奥万倉さんです。
二人は劣勢を挽回するため、本命として用意していた後半のお寿司を4番目に持ってくる作戦をとります。
藤吉の連勝を止めて流れを変えたかったのです。
しかし、順番が変わることによって登場した本命の寿司を食べた時、残念ながら審査員の拍手は出ませんでした。
寿司自体は凄く美味しいものだったのに、なぜ拍手が出なかったのか?
そう。
順番を入れ替えたことにより、当初予定されていた調和が失われてしまったのです。
高級なフレンチでもまずオードブルから始まり、最後はデザートで締めます。
寿司にもこれと同じことが言えたのです。
ちょっと不利になったからといって、寿司を出す順番を変えてはならなかったのです。
私の食生活で例えるとラーメン→アイス→ポテチ→チョコを、アイス→チョコ→ポテチ→ラーメンとするようなものでしょう。
なるほど、これではラーメンの後味がいつまでも口の中に残り、すっきりとしない気持ちになります。
ブログでも同じことが言えます
ブロガーの中には記事を下書きにいくつも備蓄しており、機を見てその中のひとつを投稿するという形を取っている方も大勢いるのではないかと思います。
そして自信満々にアップ!
しかし、いまいち反応が悪い……バズらない……。
次の記事をアップしてやる!
ウケが悪かった記事を過去のものにしてやる!
でもちょっと待ってください。
ブログの記事がいまいちウケが悪かったからといって、慌てて次の記事をアップするのもこの寿司の順番を入れ替える行為と同じなのです。
調和が崩れてしまうのです。
……。
…………。
え? やっぱり意味が分からない?
私はこれ以上語る術を持ち合わせておりません。
将太の寿司を読みましょう
きっと私の言いたいことが貴方にも分かるはずです。
あっ。
でも私がたまに連続更新するのは私がそうしたいからそうしたのであって、別に記事のウケが悪くて最新記事を早く下に流したかったとかそういうわけじゃありませんよ^^