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白魔術は天体、動植物、鉱物、精霊などの持つ力を利用して、超自然的な効果を得るために太古より世界各地で研究されてきたが、 中世ヨーロッパではそれらの魔術が集まり、それぞれの魔術の長所が融合して、色々な分野へと別れるものもでることとなった。
占星術、錬金術なども白魔術の一分野といえる。 黒魔術は白魔術とはの最大の違いは、特定の要求をするときは、必ず悪魔を呼び出さなければならないという点。
これを召喚魔術(悪魔召喚の儀式)といいます。人を驚かしたり、怯えさせるには特に召喚魔術を行う必要はありませんが、(妖術師が行うのは主にこれらの魔術)特定の願いをするには
召喚魔術(悪魔召喚の儀式)をどうしても行わなければ黒魔術は行うことができない。特定の願いを叶える為には悪魔との契約が必要となる。 いわば、白魔術と黒魔術は同じ魔術として対極にあると考えられる。
それを象徴するのが、逆五芒星であろう。 よく見かける一般的な五角形の星形のことを五芒星(ペンタグラム)という。 五芒星は西洋ではソロモンのペンタクルと呼ばれ、強力な魔除けのパワーを秘めていると言われる。
そのパワーは、上位の悪魔をも退散させてしまうとも言われ、白魔術のシンボルとして儀式にもよく使用される。 正五芒星と呼ばれるものがそれにあたる。
一方、黒魔術の儀式で使用される五芒星は先に説明した魔除けの正五芒星を180度逆さまにされた、頂点が下向きの逆五芒星である。 一説によると、逆五芒星は地獄と結びついていると考えられ、邪悪なものとされ、悪魔と交渉を行う黒魔術の儀式には欠かせないものなのだ。
正と悪、単純に二極化で語られるものではないが、白魔術と黒魔術の違いがおわかりいただけただろうか。 |