ご三家も業績悪化 自動車だけじゃない三菱ブランドの落日
三菱東京UFJ銀行も、マイナス金利が経営を直撃している。“最強財閥”といわれる三菱に異変が起きているのだ。「三菱重工の売上高はグループで6番目です。トップはエネオスのJXホールディングス。ご三家の立場は微妙に変化しているかもしれません」(経済ジャーナリストの真保紀一郎氏)
■脱“保守的”が裏目に
2位以下は三菱商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、東京海上ホールディングス、三菱電機と続く(別表参照)。
「三菱グループはかつて保守的といわれた。ところが、最近はかなりアグレッシブになっています。三菱重工は、小型旅客機MRJを手掛け、客船事業へも進出した。三菱商事の資源ビジネスの積極展開もそうでしょう。ただ、現状を見る限り積極策はうまくいっていません」(真保紀一郎氏)
三菱自の燃費不正を受け、市場からは「三菱ブランドの落日」という声すら聞こえてくる。次回の「金曜会」は5月13日の予定。スリーダイヤの正念場だ。