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 最高裁は5月2日から、裁判員裁判が開かれる日時や法廷を各地裁のホームページで公開する。傍聴しやすくして裁判員裁判への理解を深めてもらう狙いだ。

 公開するのは、殺人未遂などの事件名、開廷日時と法廷の場所など。被害者への配慮が必要な性犯罪などの裁判は掲載しない。

 これまでも、傍聴券の配布が必要な著名裁判などはホームページで知らせていたが、他の裁判は裁判所に行かないと日時や場所を確認できなかった。「裁判員裁判の傍聴をしてみたいが、いつ行けばいいかわからない」「傍聴に行ったのに、その日は裁判員裁判がなかった」といった声が寄せられていたという。

 最高裁が4月に公表した意識調査では、裁判員裁判に「義務であっても参加したくない」と答えた人が42・0%に上った。担当者は「傍聴しやすい環境をつくることで、裁判員裁判への理解や協力につなげたい」と話す。(市川美亜子)