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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

毎日の積み重ねで日本一になった。武井壮の話が凄まじい。

成長

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こんにちは、Shinです。Youtubeでヤバい動画を見つけてしまいました。

百獣の王、武井壮氏が、思い出のグラウンドで後輩たちにアドバイスをする動画。

www.youtube.com

※9分10秒あたりからスタート

このアドバイスが、なんというか非常に良い。武井さん本当にすごい。

もう全部が突き刺さります。これをこのまま流してしまうのは惜しいと思い、文章にしてみました。(こういうとき、本当に音声認識便利ですよ。)

www.outward-matrix.com

練習だろうが試合だろうが、いつでも自己ベストを出せ

学生:陸上を止めたいときってありましたか?

武井氏:おれはなかったね。それは順調にいってたからっていうのもあるけど、でもやっぱり、スポーツでスランプとかさ、嫌になっちゃうとかやる気なくなっちゃうっていうのは、記録が伸びないのが一番よくないんじゃないかなと思うのね。

陸上って不思議でさ、自己ベスト出すのが仕事なのに、練習で自己ベスト出す回数ってそんな多くないじゃん。例えば200M5本いきますって言っても、5本全部自己ベスト出すかっていったら出さないでしょ。

でも、試合では全部自己ベスト出したいわけじゃん。なのに練習では自己ベスト出そうとしてる時間がすごい少ないのよ。俺はそれが嫌で毎日自己ベスト出すために毎日自分のデータ調べてたの。偶然調子が悪い日をゼロにしようと思って、部屋の中と外に気温計と湿度計を置いて、気温が何度で、湿度が何度で、体温を脇と肘と膝と足の指の間と、挟めるところ全部測って記録しとくわけ。

その時に、50メートル計ってたんだけど、自己ベストに対して何%の記録が出たかっていうのを出しとくわけ。それを6年間やってたの、ずっと。自分が着てる服の素材も全部書き込んで、どんな服着てたら体調が良いって感じるのとか、練習で疲れた体力を1秒でも早く回復できる方法を毎日調べてたし。

でもそれを6年もやってると、どんなふうにしたら調子が良くなるかわかってくる。俺は陸上やってる日は調子悪い日がいちにちもなかった。毎日自己ベストが出せる状態だったから、やめたいって思ったことは一体もなかったな。そんな感じだね。ちょっと難しい話だったね。でもそんなふうに陸上やってたのよ、俺。

調子が悪いなんてことは、アスリートとしてはまず言っちゃいけない言葉だと思ってる。100の力持ってるとしたら、いつでも100以上出せる能力を持っとくっていうのが、アスリートの最低限の仕事だから。

それを毎回やって、あんな風にして世界が広がっていくんだっていうのを、たくさんの人に喜んで見てもらうっていうのが、アスリートが一番役に立つお仕事だと思ってるから。

だからそれのために学生時代は1分でも1秒でも早く疲れから回復して、次の練習をまた自己ベストで迎えられるようにと思って毎日やってたかな。

学生たちは目を見開き、言葉を失っていました。それはぼくも同様。日本一になる人というのは、ここまでやりきるのかと。

ぼくももちろん、そのときどきで勉強やスポーツを頑張ってきました。自分は頭も要領も悪い、でも負けたくない。だったら他の人に負けないぐらいやるしかない、やりきるしかない。そういう風に思ってやってきたし、それなりの成果は出してきました。

・・・でもそれは結局、「それなり」だったんだな、と武井氏の言葉を聞いて痛感しました。

彼ほど徹底的にやり切ったか、そこまで毎日自分を伸ばすことにこだわっていたか。答えは明確にNoです。彼との人間としての質の違いをまざまざと見せ付けられました。

大学時代にすべきことは、宝石をポケットに詰め込みまくること

学生:私今3回生で、そろそろ就職活動とか考えていく時期なんですけど、武井さんは3回生のときとか、将来どのように考えて過ごしていましたか?

武井:そうか、就職活動の時期だよね。なるほど。

俺が学生の頃は就職する気はなかったんだけど、何か手に入れないとって思ってたの。俺はいつもこういう話をするとき言うんだけど、みんな部活とかあるから授業めんどくさいでしょう?練習しんどいから、もう今日は授業いいかとかさ、そういうことすごい考えるでしょう。やっぱり楽しく過ごしたいし。

でも大学の4年間というのは、二度と帰ってこないぐらいいろんなものを得られる時間だと思うのね。この後卒業したみんなが今以上に、好きなものを好きなだけ手に入れていい時間はやってこないと思う。

あのキャンパスには、それぞれの学問の分野で、社会に認められたいろんな先生がいて、その人たちが好きなだけ学んでいいですよって、皆にプレゼントくれる場所なのよ。もう値段つけられないような宝石がいっぱい入った宝石箱を渡されてるようなもんだと思う。

それを「ポケットに入れてもいいよ」って言われてるのに、入れるか入れないかを決めるのは君たちの勝手っていう。だから、卒業するときにポケットに何も入ってない自分で就職活動して、「あなたの会社にこういう魅力持ってきました」って言っても、「いやポケットに宝石ないよね」と大人の人たちはわかるから。この人がどうやって学生生活をすごしてきたのかを見てるから。

だからなんかこの4年間でもうジャラジャラつけて、「この子、宝石まみれできたな・・・!」って思ってもらえるように卒業の日を迎えるのが俺は一番いい過ごし方じゃないかなと思うのね。

これ以上ないほど同意。 大学一年生だったころの自分に聞かせてやりたい。

大学時代って、毎日時間があって、いろんな勉強ができて、いろんな人にあえるような、そういうステキな日々でした。それを自分はどこまで有効活用できたのか、改めて問われると自信がないのです。

もちろん、しっかり研究をしましたし、就職活動もしました。たくさん友達もできて、今でも刺激を受けることがたくさんあります。しかし、武井氏がいう「宝石」をどのぐらい身につけることができたか、それを得るために誰にも負けないぐらい必死になれたか。

もう社会人となって活躍されているみなさんはいかがでしょうか。また、現在大学生のみなさんは、宝石を得るために一生懸命頑張っていますでしょうか。

日本一にだって世界一にだってなれる

武井氏:皆いろんな夢があると思うけど、今はゼロのものでもいいと思う。例えば映画監督になりたいとか、なんでもいいと思うんだけど、やんないとゼロでしょ。でも今日から勉強始めて、いっこ勉強したら1だから。で、明日また頑張ったら2だから。今チャンピオンの人が1000あるとしたら、3年間やったら追いつくから。人間ってそういう風に成長していくもんだと思うから。

だからそこ目指して、毎日自分の時間使ってあげるっていうのを習慣づけて、できればアスリートとしても成功して欲しいし、そうなりたいと思う気持ちで毎日練習して欲しいと思うし。練習以外の時間で自分が使う時間も、練習と同じ熱意で過ごしてもらいたいと思うし。それが大事だと思うのね。

何回も泣いたし、ここで。「俺はほかの誰よりも練習してるし、ほかの誰よりも練習以外の時間も一生懸命強くなるために過ごしてんのに、まだ負けるんだ」って思って、毎試合終わった後泣きながら練習してたし。

でもそうやって、負けて負けて泣いて泣いて過ごしてたらいつの間にか日本一になってたから。みんなもそういう風にやってたことが報われて、何か手に入ったという時間になってくれたら嬉しいなと思うよね。だから頑張ってくれよ。

おれも芸能界で世界一を目指してるから。ハリウッドスターを。(学生たち:笑)

皆笑うだろ?俺がハリウッドスターっつったら。俺は本気だから。

世界中どこへ行っても、「Oh, Mr.Takei!」って言われるような男になりたいなって今思ってんの。2年前そう思ってたの、日本中どの街歩いても「あ、武井さんだ!」言われて全員に挨拶して歩くような男になりたいって言ってたの。2年たった今、そうなれた、ちょっとね。

だから全っ然夢じゃないのよ。笑い話でも全然なくて。ほんとにおれはそう思ってるから。でも本気で目指した人しか、多分叶わないんだよね、なんか。どんな道いっても可能性だらけだから。8時間働いたって16時間余ってんだから。

その時間で自分を成長させることは何歳になっても可能だし、41歳になる俺がまだ成長するわけだから。みんなもそれに負けないように頑張ってもらいたいな。俺はなんか本当にこれからもガンガンいってやろうと思うね。負けないからね。

みんなにもそういうなんか夢のいっぱい詰まった時間を過ごしていただけたらうれしいなと。で、自分自身をどんどん調べ尽くしていって欲しいなと。俺ってこういう人間だなと。こういう能力が俺にはあるんだと。

今持ってない能力を一杯手に入れてもらって、皆さんがそれぞれ目指す頂点に立っていただくことを期待してます。

ステキすぎるな、ほんとに。実際にやってきて、結果を出してきた人の言葉は重みが違う。ぼくも彼のように、重みがある言葉を紡げる人になりたいです。

毎日ひとつずつ積み重ね、負け続けて泣き続けて、それでもあきらめずに最後には日本一を掴み取る。本当にカッコいいなという言葉しかありません。

ぼくも毎日毎日、「自分はなんてダメなんだろう、もうムリじゃないか」と思いながら過ごしています。それでもあきらめずにやっていけばいつか欲しいものが手に入る、そう思わせてくれる言葉でした。

いつか直接話を聞いてみたい

この人は最初から自分の欲しいものをまっすぐに見据え、それを得るために一生懸命やってきたのでしょう。その重みは、そこらへんの適当な人には一生かかっても出せないものです。いつか、彼の話を直接聞く機会を作りたいと強く思いました。

これからも応援しています!