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【プロ野球】

沢村に続き…山口も背信 巨人、今季2度目の連敗

2016年5月1日 紙面から

7回裏1死二塁、飯原に逆転1号2ランを打たれた巨人2番手の山口(武藤健一撮影)

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◇ヤクルト4−3巨人

 ヤクルトが逆転勝ちで3連勝を飾った。2−3の7回に代打田中浩が二塁打で出塁すると、続く代打飯原が2年ぶりの一発となる2ランを放った。小川が7イニング3失点と粘り3勝目。巨人は山口が崩れ、継投が決まらなかった。

   ◇

 山口よ、おまえもか。巨人の「勝利の方程式」が、またも崩れた。1点リードの7回だ。先発今村からバトンを受け取った救援左腕が逆転2ランを被弾。4月28日には守護神の沢村が菅野の白星を消した。相次ぐ救援失敗。首位にいても、決して盤石ではない。

 「まあ、しょうがないところだね。こういうの(競り合い)を勝てれば良いんだけど、いつもそうはいかない」。打つ手は打った。高橋監督は感情を隠すように、今季2度目の連敗を淡々と受け止めた。

 100球を超えた今村はお役御免。あとは山口−マシソン−沢村のリレーで守り抜く。当然の選択だった。しかし、バトンはゴールにたどり着かない。

 今季初被弾の山口は「実力不足です」とポツリ。8年連続60試合登板の鉄腕といえども、ノーミスでシーズンを投げ抜くことはできない。

 首位には立っている。しかし、誤算も多い。自打球で左足首を痛めたクルーズに続き、この日は不調のポレダも出場選手登録を抹消。投打の助っ人が離脱し、右肩不安の阿部の1軍合流も見通しが立っていない。

 そして、沢村、山口という投手陣の『防波堤』が鉄壁ではないことも間違いない。10勝9敗3引き分けと4月を勝ち越しても、我慢の戦いが続いている指揮官は「良い部分もあるし。まあ、特に(感想は)ないけど」。まだ28試合。その目は、はるか先を見ている。 (井上学)

 

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