4 月23日以降の新聞紙面で、熊本地震のNHKの災害対策本部会議での籾井会長の発言が報じられています。この発言は、熊本地震に伴う原子力発電所への影響について、住民の不安をいたずらにあおらないよう、従来どおり、事実に基づき正確な情報を伝えるという趣旨のものであり、原発報道全般のスタンスについて述べたものではありません。
NHKのニュースや番組は、報道機関としての自主的・自律的な編集権に基づき、取材・制作しており、今回の熊本地震も、24 時間の緊急報道体制をとって、防災・減災報道を継続するとともに、被災者の方々の支援に向けた放送に努めています。大きな地震が発生した際には、原発の安全に対する視聴者・国民の関心に応えるため、電力会社や規制当局が公式に発表する前から取材を開始し、最寄りの震度や周辺の放射線量のモニタリング状況に加えて、原発の運転状況、設備などの異常の有無についても報道しています。また、原発の運転に反対する動きなども含め、多角的にお伝えしています。 発表などの内容や根拠に疑問がある場合は、さらなる取材や検証を行い、放送していくことは言うまでもありません。
今回の言及は、あくまでも熊本地震に関連したものであり、原発報道全般のスタンスについて述べたものではないことを、あらためて明確にさせていただきます。
NHKは、放送ガイドラインに基づき、報道機関として不偏不党の立場を守り、番組編集の自由を確保し、何人からも干渉されず、放送の自主・自律を堅持していきます。 |