奥田貫
2016年4月7日22時38分
カジュアル衣料「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが苦しんでいる。7日に発表した2016年2月中間決算は、値上げによる客離れに、暖冬による冬物の不振も重なり、前年同期よりも大幅に利益を減らした。価格戦略の見直しも迫られている。
「今期の業績は不合格で30点」。この日の記者会見で柳井正社長は終始、厳しい表情だった。2月中間期は、売上高が1兆116億円で前年同期から6・5%増えたものの、営業利益が33・8%減の993億円と落ち込んだためだ。
業績の足を引っ張ったのが国内ユニクロの不振だ。2月末で844店あるうち既存店売上高は1・9%減、客数は6・3%減だった。
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